
音叉
@on_sa
2026年9月10日

読み始めた
p33まで
小説研究のための読み方と、批評としての読み方を解説する本。フランケンシュタインは個人的に好きな作品なので、それをもとにストーリーやプロットにどんな工夫が凝らされているのか紐解いていくのが楽しい。まだ序盤のため「こんな技法が使われているよ」という段階なのだが、この辺は小説を書く人が読んでも参考になりそうだと思う。
最近会社の人と、小説が原作の作品が映画になることについて意見を交わしたばかりだったので、本書のこの文章が特に印象に残った。
『怪物を目にして、ある者は気を失い、ある者は「超人的な」スピードで逃げ出した、と書かれている。それを視覚的なメディアによって表現するということ自体に、矛盾が含まれているのだ。これまで多くの映画が競い合うように醜い怪物を作り出してきたが、いったん映像化されてしまうと、醜さもたかだかその程度ということにとどまってしまう。大方の観客は、それを観ても気を失わないし、映画館から「超人的な」スピードで飛び出したりしない。したがって、怪物の醜さは、読者の想像力に訴えかけることのできる言語というメディアによってしか表現することができないのである。』