批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)

39件の記録
音叉@on_sa2026年9月10日読み始めたp33まで 小説研究のための読み方と、批評としての読み方を解説する本。フランケンシュタインは個人的に好きな作品なので、それをもとにストーリーやプロットにどんな工夫が凝らされているのか紐解いていくのが楽しい。まだ序盤のため「こんな技法が使われているよ」という段階なのだが、この辺は小説を書く人が読んでも参考になりそうだと思う。 最近会社の人と、小説が原作の作品が映画になることについて意見を交わしたばかりだったので、本書のこの文章が特に印象に残った。 『怪物を目にして、ある者は気を失い、ある者は「超人的な」スピードで逃げ出した、と書かれている。それを視覚的なメディアによって表現するということ自体に、矛盾が含まれているのだ。これまで多くの映画が競い合うように醜い怪物を作り出してきたが、いったん映像化されてしまうと、醜さもたかだかその程度ということにとどまってしまう。大方の観客は、それを観ても気を失わないし、映画館から「超人的な」スピードで飛び出したりしない。したがって、怪物の醜さは、読者の想像力に訴えかけることのできる言語というメディアによってしか表現することができないのである。』
Miyuki@miyuki_i2026年7月9日読み終わった文学の読み方、批判手法を『フランケンシュタイン』の内容に触れながら説明してくれるありがたい本 自分は大学で英米文学を専攻していたのに、恥ずかしながら知らないことがたくさんあって、大学の最初に教えてほしいような内容だった いまからでも、文学の研究について学び直したい- みつき@mitski2026年3月24日読み終わったフランケンシュタインだけで様々な批評ができる作者の知識に脱帽。精神分析批評の章のメアリ自身の経験をフランケンシュタインに投影しているのではないか、という箇所が個人的に面白かった。

- おおしま@_carino_2026年3月16日読み終わった大学でこういうのを教えてくれよ!概論って感じで非常にわかりやすくありがたい本だった 特に精神分析のところをまとめてくれて本当にありがとう、フロイト途中で嫌になったので助かる フランケンシュタインが怪物の名前じゃないことすら知らずに読んだ、ミツバチのささやきに出てくるのが印象的だったなあ 最近また映画化されてたし、本も映画も見ようかな マルクス主義批評がマルクス主義自体とはとあんまり関係なくて社会学的な目線なのも知らなかった!ややこしい名前つけんな 文学だけじゃなく、幅広い人文分野に活用できそうで、本当に大感謝。卒論がんばろー

あんみかん@reed_anm2026年2月20日読み始めた確実に知識を学べる本 技法の説明と例が載っているので分かりやすいが、どうしても読書に慣れていないかつ評論初学なので専門用語の理解に時間がかかり、理解した意味とニュアンスが合っているか不安なのでもう何冊か読もうとは思うが、とても分かりやすくまとめられている名著であると思う。 これともう2~3冊くらいを交互に読めば批評の事が理解できそうな予感がする!
tony_musik@tony_musik2025年11月1日読み終わった小説『フランケンシュタイン』をどのように読むことができるか、小説技法と批評理論に分けて徹底的に解説した本。この類の本は、研究対象となる作品が複数になることが多いと思うが、本作は『フランケンシュタイン』だけを読んでおけばいいのでとっつきやすかった。大変面白く勉強になる内容だったので時間をかけて読んだ。

- barna-etsu@barba-etsu2025年9月20日読み終わった文学の読み方を体系的に教えてくれている本。ただ単に読むことももちろん一つの読み方であるけれども、いろんな批評のメソドロジーに基づいて読むことで深く読むことができるということを教えてくれる。ただ、批評できるということは、周辺知識がないと厳しいのが現実で、教養をつけなければ。。。と思わされた
- のーとみ@notomi2025年4月16日かつて読んだ基本「フランケンシュタイン」モノは読むようにしてるから、読まなきゃと思いつつ、つい創作・小説を優先して後回しにしちゃってたけど、これ凄い仕事だった。もう小学校高学年から中学の国語は、この本の第1部「小説技法篇」を、高校では第2部「批評理論篇」をベースに教えるといいんじゃないの?と思えるほどに、「小説」という表現の基本的な読み方と技術、それをどう分析するか、どう楽しむかの理論を考えるための材料が網羅されてる。そこにメアリ・シェリーが「フランケンシュタイン」をどのような小説技法で書き、現代の視点からそれを読み解くどういう方法があるのかが、ものすごく具体的に分かる仕掛けにもなってて、この二重構造自体が「小説論」への入門になっているのだった。 だから、まあ、私も長く小説読んで、文学批評もそこそこ目を通しているから、書かれていること自体に未知のものは無かったのだけど、ここまで明晰に具体的に、技術の使われ方、様々な批評視点のな活用法が書かれていると、自分がぼんやりしか理解していなかった部分がクッキリしてきて興奮してしまった。文章を読む面白さに溢れていた。さらにフランケンシュタインについての多様な読まれ方の実例がどんどん並んでいるのだから、そりゃ面白いに決まってるのだ。筒井康隆「文学部唯野教授」から怒りと男権的な視点を抜いて、評論として現代にアップデートした作品的な読み方も出来るかも。 これ2005年に出てたんだよね。19年も読まずにいたのが恥ずかしい。そのくらい基本図書的な素晴らしい仕事なのだった。もちろん「フランケンシュタイン」研究としても重要。なぜ、あの小説が200年以上読み継がれ、同様のテーマが反復され、様々なエンターテインメントの素材に使われ、今もなお研究されているかの理由もはっきりと分かる。副読本として藤田和日郎「怪物よ、三日月に踊れ」全6巻もね。

























