
あんどん
@andon_tenten
2026年9月10日

すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)
川上未映子
読み終わった
三束さんに出会う前までは、何だか文章で読んでいても冬子のぼけっとしている感じが伝わってきて、時の進みもやけにゆっくりなように感じた。三束さんに出会ってからは勢いが出てきてて、最後はあっという間だった。
でも、2人の恋愛に関してはすごく共感した。大人になると敢えて「好きです」なんて言わないし、「私のこと好き?」って聞いたりもしないし。なんとなく、お互いの気持ちを察するしかなくて、でもそれはあくまで自分の推論で、本当は相手がどう思っていて、どう考えているかなんて分からなくて、勝手に不安になっていく。身に覚えがありすぎて読むのも辛い。
しかも、冬子が三束さんのお誕生日祝いでおめかしをするけれど、それがなんとなくやりすぎちゃってて、ズレちゃうところも、わかる!って思った。気合入れすぎると空回りするよね。これも身に覚えがありすぎる。聖のきつい言葉がそのまま私に刺さってきてて苦しかった。
最後はあっという間に終わって、思わず「え、辛い……」と口に出してしまった。でも、こういう恋愛が一番人を変えるんだよね。
(2026-09-10 読了)

