
おかりな
@maron_mi_ran
2026年9月10日
たゆたえども沈まず
原田マハ
ゴッホ兄弟と日本人画商の交流と人生を描いた史実を交えたフィクション作品。元々東京都美術館でのゴッホ展にて兄弟の歴史を見ていたからこそ、繊細で脆くて精神を患う孤高の天才フィンセントと、そんな兄の才能を信じ翻弄されながらも献身的に支えることを選んだテオとの絆が儚く美しく痛々しく悲しくなる。そして当時印象派画家に大きな影響を与えたジャポニズムをここまで作品に盛り込んでくれたのもさすが原田マハ。浮世絵文化がとても誇らしい。
セーヌ川を描いた画家は数多くいるけれどここまでの意味合いを持つ風景なのかと知ることができたのも良かった。
芸術家は己と常に向き合い続ける苦しい人生を選んだ者だからこそ、その情熱と孤独に惹かれてしまう。美しい友情と愛の話でとても大好きな作品の1つです

