
片刃
@kataha462
2026年9月29日
火喰鳥を、喰う
原浩
買った
読み終わった
本の存在や映画化は認識していたものの、手が伸びるまでには今月半ばまで至らなかった。遂に手元に置く気になったのは積読チャンネルの紹介のおかげ。
読者や観客の厭な想像を掻き立てる手段として「生きたまま◯◯」というのはむごい描写の筆頭格だが、この作品で度々描かれる「生きたまま消える」というのは、スプラッターやゴアの系統とは異なる恐怖表現で面白い。存在の根拠となるものが消えたり、人々の記憶が薄れていったりとジワジワ進行するからタチが悪いのだ。
その一方で分かりやすくグロテスクな描写もあるが、いずれも戦争に絡んだ残酷さだ。
読み終わった後で観たくなる映画はこの本の映像化作品よりも『野火』になるの、分かっていただけるだろうか。

