

片刃
@kataha462
ロックバカ兼映画バカ。本はホラー/幻想怪奇系を好む。
- 2026年9月9日
- 2026年9月9日
シュルツ全小説ブルーノ・シュルツ,Bruno Schulz,工藤幸雄読み終わった買ったクエイ兄弟の映画『砂時計サナトリウム』を観たあとの補完になればと思って読んだが、補うどころかますます迷宮へ。 そもそも「現実の神話化」だからどこを読んでも常に夢が現か判然としない。さすがにそれはフィクションだと分かるところですら現実との地続きを感じる。特に、そうとはっきりは書かれていないが、第二次世界大戦の影が忍び寄ってきているように感じるところはある。 不思議なことに、この本を読んでから映画を観たほうが、相変わらず正確な理解は及んでいないのに映画への解像度が上がる。ユーゼフ、アデラ、噛み合わない時間など、本に出てきた人名や概念が見て取れたからだろうか。 - 2026年9月7日
消えるヒッチハイカー アメリカの都市伝説とその意味 (キイ・ライブラリー)ヤン・ハロルド・ブルンヴァン買った積読 - 2026年9月4日
ヤクザときどきピアノ 増補版鈴木智彦読み終わった買った@ 蟹ブックスピアノレッスンの話なのに時折ヤクザ取材で会得された不穏な空気を滲ませる文章や体験記が挟まれる面白さ。 最後の「あなたにとってのピアノがみつかりますように」が優しい。 そういえば自分も子供のころピアノ教室に通ったが、それこそ親の勧めで何となく習ったものだから具体的な目標もなくいつしか遠ざかってしまった。ほとんどの曲は「ただ弾けるようになった」だけだが、唯一弾きたいと確固たる思いで臨んだ『オーバー・ザ・レインボー』だけは「本当の意味で弾いた」といえるかもしれない。 - 2026年9月2日
リミナルスペースAlt236,ALT236,佐野ゆか読み終わった映画『バックルームズ』観賞に向けて。 リミナルスペースというものが何故恐怖心を掻き立てつつも人を惹きつけるのか、という疑問に「ノスタルジア」という観点があるのが面白い。 よくリミナルスペースとセットで「ドリームコア」のハッシュタグが使われているように、夢で見たような光景に近いものがあるというのも頷けるし、かつて観た(あるいは今も繰り返し観ている)映画やドラマの光景で「あれもリミナルスペースと言えるものだったのか」と気付かされもする。 - 2026年9月1日
残り火 ジャック・ケッチャム短篇傑作選2ジャック・ケッチャム,金子浩気になる読みたい - 2026年9月1日
消えた心臓/マグヌス伯爵 (光文社古典新訳文庫)M・R・ジェイムズ気になる読みたい - 2026年9月1日
エイジ・オブ・ケイジキース・フィップス,金原瑞人買った読み始めた - 2026年8月31日
骸骨ジェローム・K・ジェローム,中野善夫読み終わった装丁に惚れて購入した。 幻想怪奇譚を読む心づもりで『食後の夜話』から読み始め、まさかの爆笑。クリスマスイブに現れがちな古典的英国幽霊について、まさしく英国的な皮肉とユーモアでもってこんなにも笑えるほど語られるとは! また、『新ユートピア』の国家社会主義クラブにおけるたった2行に込められた矛盾にもニヤニヤが止まらなくなった。 「私たちはグラスを掲げて、平等に乾杯した。聖なる平等に。そして給仕に緑のシャルトルーズと葉巻を持ってくるように云った。」 そうかと思えば、『牧場小屋の女』はストレートにホラーだし、『ブルターニュのマルヴィーナ』は女性の自由意志と抑圧に触れている。恐怖から笑いから寓話から人生まで、想像以上に幅広い短編集だった。 - 2026年8月26日
コロラド・キッド 他二篇スティーヴン・キング,白石朗,高山真由美読み終わった買ったマシスンの『縮みゆく男』もキングの『痩せゆく男』も体積/体重の減少が自信や生命力の喪失と比例していたが、『浮かびゆく男』は反比例して活き活きと人生に対峙し、周囲にプラスの影響を及ぼしているのが面白い。重さを失うことが有害性や思い込みや心の壁をなくしていく祝福のようだ。それを見届けるのが女性同士のカップルであるのも素敵だ。 『コロラド・キッド』あらかじめ「筋の通った物語はないし、納得のいく結末もない」と告げられている未解決事件の話が、それを語る老記者たちと聞き手の若い女性とのやり取りを絡めて、極めて筋の通った納得のいく物語になっている。 『ライディング・ザ・ブレット』これだけは過去に単行本で読むチャンスに恵まれた。母親と二人暮らしになった今、尚更アランの決断が重くのしかかるようになる。 - 2026年8月24日
アイヒマンと日本人山崎雅弘読み終わった買った@ 蟹ブックス「上から言われたことだから仕方ない」メンタリティ の強い日本人だからこそ、アイヒマンを「悪の陳腐さ」という言葉で軽々しく語って終わりにしてはいけない。 排外主義的な言説がSNSを中心にまかり通る今と、反ユダヤ主義的言説が政策に利用される第二次大戦当時との繋がりにもっと危機感を持たねば。 - 2026年8月23日
- 2026年8月18日
階級と「私たち」のゆくえ河野真太郎読み終わった買ったケン・ローチ作品のイメージからだろうか、階級と社会を意識した映画と聞いて思い浮かぶのが労働者階級にフォーカスした映画中心になっていた。 そういうイメージの湧いていなかった『キングスマン』『ハリー・ポッター』などの作品から読み取れる階級と英国社会との関わり、またそれらが一方でどんな問題を取りこぼしているかも見えてくる。 そんな英映画を通して見えてくる社会背景をどうやって日本に反映させてくるのかなと思ったところ、最後の章で「インターセクショナリティ」が提示される。希望は残るが、その概念を重んじるに当たって、他者との間に雑な線引きをしない慎重さや、共通点を見出す想像力は今欠けてる人間が多すぎやしないだろうか。 - 2026年8月14日
味なニッポン戦後史澁川祐子読み終わった買ったうま味、野菜や果物の甘味、苦味の強いチョコレート、ラーメンの背脂など、なぜあの味わいはここまで重宝されているのかの謎が近現代史で紐解かれる。 料理好きでお酢もそれなりに使う人間としては、飲む酢やレモンへの好感高さに対し料理の酸味の影薄さはさすがに哀しい。 - 2026年8月9日
そういうことなんだ五味太郎気になる - 2026年8月6日
猟奇歌夢野久作読み終わった買った一度通して読んだ後、赤澤さんのあとがきを読んで、当時の新聞記事を空想しながら歌を見直してみたほうがいいかもと思って再読した。そこに載るような事件を起こした一線を超えた人、残酷な空想に留めて超えなかった人を思い浮かべたが、後者の空想のほうがグロテスクなものが出てくるような気がした。 - 2026年8月4日
木曽の旅人岡本綺堂読み終わったKindle「家に立ち寄った見知らぬ男に異様に怯える子ども」という怪奇譚のおそらく元になっているのだろうか。講談社KK文庫の『学校の怪談』にもこの系譜の話が収録されていた。 ただ、ここでは怯えた子どもや吠え立てた犬が見たものについては特に言及されていないので、より怪談らしく脚色されたのかもしれない。 - 2026年8月4日
- 2026年8月4日
映画パンフ大百科映画パンフは宇宙だ!気になる - 2026年8月4日
舌の上の階級闘争 「イギリス」を料理するコモナーズ・キッチン読み終わった買った@ 蟹ブックスイギリス定番料理から階級社会を読み解くだけでなく、人種差別、移民排斥、旧植民地からの搾取、奴隷制(のような過酷な労働環境)など日本人としても耳に痛い問題の数々が掘り起こされてくる。しかもそういう問題をはらむ食事ほど甘かったりジューシーだったりするという皮肉。 とりわけポークパイの章にある、労働力として乞われて来たのに人種差別にさらされる旧イギリス領の移民の話が今の日本に一番照らし合わせられそう。 なお、イギリスとフランスの仲の悪さは映画でもネタになっているのをよく見るが、ここでもローストビーフの章に顕著。 しかしサマープディングの章で引き合いに出された『失われた時を求めて』を「乳離れできない(中略)甘えたお坊ちゃん」「貴族的な味覚のディレッタンティズム」と描写するところには、ちょっと私怨めいたものを感じるような。
読み込み中...

