胡乱 "すばらしい新世界〔新訳版〕" 2026年9月10日

胡乱
胡乱
@Oolong_tea9
2026年9月10日
すばらしい新世界〔新訳版〕
すばらしい新世界〔新訳版〕
オルダス・ハクスリー,
大森望
100分de名著で取り上げられるとのことで再読。 とにかく明るいディストピア、やっぱり好きな世界観です。 試験管ベイビーが大量生産されて生まれる前から社会階級が決定、薬品と睡眠学習の力で「幸せ」と思わせられるように『造られて』いく様子が描かれる冒頭からして、いかにもディストピア的で大好物。 ディストピアものって深刻な雰囲気になりがちだけど、本作品は最初から最後までドタバタコメディみたいな滑稽さがある。 だけどそんなギャップが不気味でもある。 野人ジョンと世界統制官の問答が好き。 芸術も宗教も科学も、不安定で不完全な世界に立ち向かうために人間が編み出した武器なのかも。 我々はまだ、ジョンとおなじ「野人」だから、そういうものが失われてしまうなんて虚しく恐ろしいことだと思うけど、世界が安定で完全でみんな幸せになってしまったら、別に必要ないと思ってしまうのかな。 幸せってなんだっけ。
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