
RIYO BOOKS
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2026年9月12日
義とされた罪人の手記と告白
ジェイムズ・ホッグ,
高橋和久
読み終わった
この瞬間から私は、自分が福音の使者というよりはその闘士として、この世から主の敵を一掃するよう神慮によって定められたのだということが分った。そして、剣で罪人たちを倒す方が、説教壇に立って罪人たちを悔悟させようと熱弁をふるって説ききかせるより自分には似つかわしいと思われ、その使命に有頂点になったのだ。しかも、人間の運命は神によってあらかじめすっかり定められている以上、罪人が悔悟するということなど実際上は永遠に不可能ではないか。こうしたことに考えを巡らせば巡らすほど、聖職者が、罪人たちをとても出来るはずのない正しい行いに就かせようと、懸命に忠告を与えて一生を過していくのがどれほど愚かしく、また矛盾したことであるか、ますますはっきりと分ってくるのだ。神が人の子として生れてくるあらゆるものの運命をすでに最初から決められているからには、不可変の神慮によって創造主から破滅を宣せられたものを人間の力で救おうとするのは、何と無駄なことであろうか。私は、最上の師が教えてくれ、また聖書のすべての言葉が指し示しているとされた教理を言じないわけにはいかなかったが、その教理から見ると、キリスト教界の理法はまったく矛盾に満ちたものであると思えるのだった。




