
Luce
@pichi-peach
2026年9月11日
プラチナデータ
東野圭吾
読み終わった
借りてきた
東野圭吾さん追悼コーナーで見つけて読みました。
ずっと前に映画の方は観たことがあったんですが、本は初めて。完読後の最初の感想が、『結末を含め内容が違った気がする』だったので、改めて映画を見直しました。
率直な感想としたら、私は映画版の結末の方が美しく感じるので好きでした。
原作の落としどころは、1個人の欲望の暴走が事件の主軸で幕引きになり、国家の思惑は守られた形でしたが、映画ではむしろ国家権力者による陰謀に対して反撃の一手を加えての幕引きになっていました。
これは映画にするための筋書きなのだと思いますし、こちらの方が、悪はそれぞれの罰をそれなりに受けるという意味で、観る側は納得しやすいと思う。
でもより現実的な印象を与えるシナリオは、本の方ではないか?と思えてなりません。
現実は、力がある方が正義やルールになることがとても多い。
観る側、読む側が心地よいラストをエンタメとして受け止められるか否かという観点からすると、映画はとても良くできていると思うし、東野圭吾さんはどこまでも冷静にラストを描いたと思いました。
ただ、私は今回、本の方の神楽さんに肩入れし過ぎた結果だと思うのですが、やはり映画の美しいラストの描き方の方が好きでした。東野圭吾さんは基本的に、どんなにやりきれないような切ない犯罪だとしても、悪はきちんと成敗される描き方をする作者さんだと受け止めていたから、余計に今回も正義を平等に描いてくれると期待したながら完読してしまいました。




