
Koh
@tnsm0223
2026年9月12日
読めない人のための村上春樹入門
仁平千香子
読み終わった
2026/09/12
村上春樹関連本の中で、入門書の中でももう少し批評に近いものを読みたくなり。
p.33 人々が物語に共感を求めるのは、そこに自分自身を理解するための手がかりがあると感じるから。共感を通じて、自分と他者とのつながりを再発見し、人生をより深く考える機会が生まれる。それは自由を手に入れるための大きな助けとなる一方で、自由が何者かであるかわからないときは、人は答えを外部に求めがち。自由を求めた結果、思想の自由を奪う宗教団体(オウム真理教)に依存してしまった若者たち。
→自由からの逃走
p.40 物語というチャンネルを通せば、それでもうじゅうぶん。グローバルである必要はなくすでに同質性を持っている。ドリームランド、エッセンスレベル。集合的無意識、神話の話も近しいか。
p.71 物語を体験するとは、他人の靴を履くこと
p.76 物語の「善き力」は,複雑で重層的で,立ち止まって考えさせるもの。ネガティブケイパビリティも求められそう。粗雑で単純な物語は、悪用されかねない。『物語化批判の哲学』が扱ってそうなテーマ。
p.105 第三章は力強い
p.153-154 絶対的な善も悪もない。立場によって異なる。人が他者に対して怒りを感じるとき、相手が自分のシャドウになっていることがある。鏡のように。見たくないから怒りで反応する。善なる「私」は悪なる「あなた」なしには存在しえない。そうしてオウムは自滅の道を選んだ。
p.208 ゆるすは、ゆるめるや緩し(ゆるし)に由来。張り詰めた糸よりゆるんだ糸の方が強い。
2026/09/16 読了
「自由を生きるには?」を問い続ける作家、村上春樹の視点をわかりやすく解説してくれた。『海辺のカフカ』は最初読んだときあんまりピンときてなかったのだけど、そういう読みがあるんだ〜と興味深かった。『1Q84』『かえるくん、東京を救う』の批評も、なるほど。