読めない人のための村上春樹入門

16件の記録
- ズズキ@zukkiziburi2025年5月5日買った読み終わった▼購入背景 村上春樹の本は最後まで読めたことなく、タイトル名を見てビビってきて古本屋で購入。 内容を大要約すると、「自由の困難さ、自由に生きるための想像力を描いている。自由を得るには自己を見つめること。外に答えを求めるのではなく、事故から探し出すことが何より重要」 ▼お気に入りの文を抜粋 •とにかく一度でいいから、持てる力をそっくり振り絞って小説を書いてみたかった。駄目なら駄目でしょうがない。また最初からやり直せばいいじゃないか、そう思いました。 •人生はたった一度しかないんだから、とにかく自分のやりたいことを、やりたいようにやっていこうと最初から腹を決めていました。 •「それをしているとき、あなたは楽しい気持ちになれますか?」というのがひとつの基準になるんだろうと思います。もしそこに自然発生的な楽しみや喜びを見出すことができなければ、〜中略〜楽しさを邪魔している余分な部分、不自然な要素を、片端から放り出していかなくてはなりません。 『職業としての小説家』より •スパゲッティを茹でるという豊かさ 自分のこだわり、楽しみを邪魔されず味わう豊かさを得ることが自由となる。 ▼感想 最近人と比較して自分はまだまだだと焦って趣味に没頭できていなかったに悩んでいたので、心が少し軽くなったような気がします。 ただ、本としては同じテーマを一貫として様々な切り口から見せているだけではあったので、意外性はあまりありません。読みやすい本ではありました。
- ハム@unia2025年4月22日読み終わった村上春樹が読める読めない関係なく、村上春樹が好きでも嫌いでもこの評論は読む価値がある。 村上春樹の思想を明らかにする過程が現代の問題と向き合うことともリンクしていく。 下手なビジネス書や自己啓発本よりよほど得るものが多い。 村上春樹が世界的に人気があるのは、消費社会と情報社会の拡大が自由の本質を忘れさせている可能性に気づく人が増えているから、自由の渇望があるから。 歳を重ねるにつれて村上春樹を好むようになってきたのは、若い時には感じてた天邪鬼な自由への反発があったからなんだなと思った。言語化できないままの村上春樹に対する違和感の正体に気づいてかなりスッキリ。そして大人になるにつれてその味わいに浸れるようになった理由もそこにあったのだろうと思う。
- Nagi@nagi722025年3月13日読み終わった村上春樹さんは、私の人生の転機を作ったぐらい、大好きな作家さんなのだけど、この本は私含め多くの人が村上作品に惹かれる理由が説得力を持って批評され、新しい発見もあるし、とても良い本でした!