
何かの化石
@kaseki_san
2026年9月12日
曖昧な弱者の時代
伊藤昌亮
読み終わった
著者の立場ははっきり明言されていないが、書き振りからリベラルという立ち位置なのだろう。全てに同意はできないが(特に「曖昧な弱者」って著者が言う範囲だけじゃない気がする。これはあくまで個人の体感で、うまく言語化できないが)、出口のない困難さがあるのはよくわかるし、経済的な方策で改善できる余地が見出せるのも理解できる。簡単に答えが出るものでは決してないからこそ、ひたすら考え続けていく必要があるという、これまた曖昧模糊な着地点になってしまうのだろう。
それはそれとて、第二章はちょっと唸ってしまった。著者の推察が正しいとするならば、安倍氏は死ななくてよかったし、山上被告も罪を犯さなくてよかったんじゃなかろうか。事が起こってから考えても後の祭りではあるのだが、彼はもっとマシな別の形で打破する方法があったのではないかと、勿体無さが虚しく感じる。当たり前だが、人は殺されない方がいいし、罪を犯さぬ方がいいのである。


