
K-5
@kokoro4
2026年9月12日
この村にとどまる
マルコ・バルツァーノ,
関口英子
読み終わった
借りてきた
夢を、職を、言葉を、友を、娘を、恩人を、家を、土地を、故郷を奪われながら生きるというのはどんな日々なんだろう。
ただただ辛い。故郷で生きていきたい、それがどれほど贅沢な望みだというのか。
家はただの物質ではなく、そこから見える景色ごと「帰る場所」になる。それをどこの誰とも分からない者たちに長い時間をかけて踏み躙られる想像をするだけでも不愉快さで本を読むスピードが落ちる。
戦争が悪なようで、それだけではなく、無知であることや無力であることをいいことに、政治や企業の大きな力が生活を奪っていく。
一番しんどかったのは、ここまでして沈められたのにダムはそんなに役に立たなかったことと、沈められた町の上が観光客の娯楽に消費されること。
過去を知ることの真摯さに思いを馳せる本でした
