鱗拾い "東の海神 西の滄海 十二国記..." 2026年9月12日

鱗拾い
@urokohiroi
2026年9月12日
東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
今回の再読で思ったのは、この巻といい『月の影〜』といい、悪役(? 黒幕?)の動機の設定が結構好きだということ。 その人物が好きとか、情状酌量の余地があるとかいう意味ではなくて、やってることの非道さに対して「そんなことのために?」と思ってしまうような動機が説得力をもって描かれることに弱い。 意識的にせよ無意識にせよ、当人には(たとえば、恥をかくことなどが)どうしても耐え難いんだろうなと自分に引き寄せて考えてしまう。 そういう負の感情や醜い感情を自分で組み伏せることでしか生きていけないことに日々絶望しているので、そういうものが「ともすればこのぐらい人を飲み込んでしまうものなんだ」と示されるとかえって胸が空くのかもしれない。 理解ある王を以てしても更夜の望む世界は何十年もかけないとつくれないのが切なかった。
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