東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

2件の記録
- こまち@komachi03192025年3月12日3/6読了。 雁の二人の話。六太と尚隆がそれぞれ抱えた過去と雁が国として復興していく話がうまく噛み合っています。 尚隆は民がいれば王として生きるのが当たり前だと思って玉座に座っているのだろうけど、この動機で500年統治するというのは実は非常に難しいのでは?と思ってみたりもしました。 ふざけているようで実は非常に細かいところまで気を配っていたり、いざという時の大胆不敵な行動など王としては素晴らしいし大好きだけど、王であることの葛藤なども感じられずどことなくつかみどころがない人だという印象も。 私は延王と延麒の契約が一番好きなのですが、あの後冒頭の荒れた国土を眺めながらのやり取りがこの二人の関係を象徴しているようで大好きです。 自分がもし海客になったら、絶対雁に行きたいですね。