もぐもぐ羊 "戦争と芸術の「境界」で語りを..." 2026年9月12日

戦争と芸術の「境界」で語りをひらく
戦争と芸術の「境界」で語りをひらく
チョン・ユギョン/Jong YuGyong,
チョン・ユギョン/Jong YuGyong,
山口祐香
買ったことを失念して手に取って読みはじめたら、もっと早く読めばよかった!という気持ちになってゴロンゴロンしてる。 そもそも買った時の記憶が曖昧で、戦争末期に物資不足で陶器で爆弾作ってた時代があったよね、みたいなぼんやりした知識しかない状態で買ったのだったかな?(あんまり覚えてない) でも「まえがき」のところからぶん殴られた気分というか、大村収容所のことが書かれている。 著者の一人の現代アーティストのチョン・ユギョンさんによる架空の陶器「大村焼き」のデザインやその詳細もかなり興味深く、ユギョンさん自身の来歴を知ることでより作品にひかれる。 共著者の山口祐香さんは日韓ダブル(母が在日コリアン二世)で在日コリアン氏などの研究者で、母方の祖父母は大村収容所に駐在していた。 (駐在という表現が正しいのかわからないけど、大村収容所の収容者を韓国に連れ戻す説得をする仕事をしていたらしい) 今読んでいるのはこのお二人の対談なのだけど、1990年代生まれの同世代でと来歴は全く違うし(当たり前だけど)その対話がとてもおもしろい。 知りたかったこと&知らなかったことがたくさん書いてある上に巻末にはブックガイドまで収録されていて(参考文献とは別で)ありがたい。 装丁がとても凝っていて本体よりカバーが小さめになっていてはみ出した部分から本体の有刺鉄線の絵が見えるようになっている。 帯を取ったところにも工夫があり、本っていいなと思っている。
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