
くりーむ
@cream
2026年9月12日
ドン・キホーテ 前篇1
セルバンテス,M.de,
牛島信明
読んでみると、まず、語り手の働きがかなり非自明でおもしろいです。ただ、このあたりは結構複雑で、ちょっと全部読み終わってから確認したい気分がしてきます。
あと、これは、オリエンタリズムを読んだ直後だから抱いている感想ですが、ナチュラルにオリエントに対する差別意識が働いていて、なるほどなあ、と膝をうってしまいます。(嘘吐きの)マホメッドについての数々の記述もそうだし、「肌が白いのに」どうこう、みたいにすごくナチュラルに出てきます。
こう読んでみると、ドン・キホーテとサンチョ・パンサは、仲睦まじく一緒に食事をとったり、お互いに嘔吐物をかけあったりして、なんというか、そういう特殊めな personal interest の詰まったラブコメなんじゃないか、という気がしてこなくもない、です。夢追いのだめ彼氏・ドン・キホーテと、嫌なのに厭と言い切れず振り回される彼女・サンチョ・パンサみたいな。サンチョの担い袋がもっていかれたときも、ドン・キホーテは「わしの夕飯もないんだな……」みたいなことを言ってて、すごすぎる、って感じです。
関係ないけどそ、ういえばジラールってドン・キホーテについてなんか書いていたな、という気分になります。セジウィックは多少読んだことがありますが、ジラールの方は読んだことないので、そのうち読んでみたいです。ロールモデルってやつも、詳しくないですから。