
Haruhito
@haruhito27_reads
2026年9月12日
読み終わった
数多の危険がある密林に分け入り、辛抱強くアリの行動観察をし、生物の神秘を解き明かす。研究者として、あるいはアリに魅せられた一人の者として、フィールドワークに勤しむ筆者の姿がカッコよかった。
次第に解き明かされていく、高度なアリ社会とそれを成立させるアリたちのコミュニケーション法。においやフェロモンを使ったコミュニケーションと音響コミュニケーションの違い、よく喋るアリの社会的な役割、ヒト社会と似た部分もあれば異なる部分もあっておもしろい。
極端に少ない睡眠しか取らないハキリアリの働きアリの寿命は、わずか3ヶ月(泣)。けれども、アリの社会を存続させる上で、無くてはならない役割。
「命のバトンを繋がない個体に価値がない」という優生思想的な解釈は、遺伝子学的にも正しくないという話、多様な社会を考える上でも大事なポイントだと思った。
