
くりこ
@kurikomone
2026年9月13日
遺骨と祈り
安田菜津紀
読み終わった
読み終わった。長生炭鉱を切り口に、福島、沖縄、パレスチナ。生きているときも、死んでからも、暴力を押し付けられ、声を聞かれていない人々の話。この一冊を読んだら、実は全てつながっているっていうことが見えてくる
現在行われている、沖縄県知事選では、玉城デニー氏に対するひどい誹謗中傷があるという。それだってこの本の延長線だ。
沖縄の戦没者遺骨収集をしている具志堅隆松さんが、福島で子どもを津波で流された木村さんを鼓舞して、一緒に娘さんを探すくだりでは胸がいっぱいになった。
「たとえ見つからなくても、その「近づこうとする姿勢」が供養になる」という具志堅さんの言葉が印象に残る。
さらに現在木村さんは、イスラエルの少年少女を福島に招き、彼ら彼女らと話をするという。きっと人は他者からバトンを受け取らないと回復しない。
p.289
「死者、遺骨とどう向き合うかにその社会が命というものをどのように扱うかが浮き彫りになる」
生きている人の方が大事だという人もいるかも知れない。でも、一番見えないところに置かれているのは、死者。相模原障害者殺傷事件でもそう。死んでいった人を忘れていく社会は、生きて周縁にいる人の命も軽んじる。





