
紅梅シュプレヒコール
@bear-jew
2026年9月13日
不幸になりたがる人たち 増補新版
春日武彦
読み終わった
妥協してクマに喰われた主婦、床下に妻の遺体を埋めた夫、自ら身体を改造するマニア…。
精神科医である春日氏が収集した「珍奇なコレクション」をもとに、持論を展開していくグロテスクな一冊。
(サリン事件や神戸連続児童殺傷事件が発生した90年代を経て)サイコバブル期にあった2000年に出版された新書を文庫化して再版したものです。
共感できるものから常軌を逸したものまで幅広く揃えた「不幸になりたがる人たち」のコレクションは、どれもが珍妙怪奇。
表面からは理解できない事件・人格でも、実態を深掘りするとロジックが潜んでいるもの。
その「全くの荒唐無稽という訳ではない歪さ」が興味を掻き立て心を掴む一冊でした。
変な本ですが春日氏の諧謔のお陰でかなり読みやすいので、(学術的な本ではありませんが)精神医学に興味がある方には特にオススメです。
