本読みの旅人 "人びとの社会戦争" 2026年9月13日

人びとの社会戦争
第11章 大政翼賛会とは何だったのか それぞれがそれぞれの本分を忘れず、逸脱せず、「らしさ」を全うすることが新体制。すべてはお国のために。 現在も個が進み過ぎた末の色々な問題(孤独死、ワンオペ育児、核家族、、、)を語る時に地域との繋がりが大切と言われるが、戦前に求められた「共存共済」「日本らしさ」もきれいな言葉が並んだ『家の光』掲載の生活詩も、何か同じように見えてくる。私たちは戦後から戦前を見てるから、その異様なまでの「らしさ」「一体感」に違和感を覚えるけど、その時代にいたら心地よい耳障りのよいものだったのかもしれない。 大正の解放の時代に多様な生き方が生まれたことで、正解や善悪の基準も多様になってしまい、それに不安を覚えた多くの人々が「国体」に沿う、「日本らしい」かどうかという明瞭な基準を求めていたと。 何かこれって、今もスパッと言ってくれる(正しいかどうかは関係ない)政治家が好まれたり、物語のクライマックスまで待てない人が増えていたり、本をAIに要約させて読んだ気になったりする今と近くないか?
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