毛糸
@sUMAi_819
2026年9月14日
月の立つ林で
青山美智子
読み終わった
図書館本
母が見てるブログで紹介されていたと教えてくれて、図書館で借りてみた、はじめましての作家さん。
文体も内容もとても気に入り、他の作品も読んでみたいし、追っていきたい作家さんとなった。
個人的には、20代で出会っていたらこれほど心打たれなかったのではと思う。いろいろ経験し、30代も終わりに差し掛かっているいまだからこそ、柔らかい部分にそっと温かく寄り添ってくれるようなお話に毎章ボロボロ泣きながら読んだ。
だれでも経験するような、日常に潜むモヤモヤ、やるせなさ。時間をかけて絡まってしまったそれらの糸が、ちょっとしたきっかけで解けるようなお話だった。フィクションだからこんなに上手くいくんだ、という見方も出来るかもしれないけれど、本来、我々の「しんどさ」もこういう小さなことの積み重ねで生じているのかもしれないと思った。考え方やものの見方の角度をほんの少し変えるだけで、ぐっと楽になるのかも…
各章の主人公たちが、別の章でちらっと現れて他人目線で様子がうかがえるのが、連作短編集ならではの仕掛けで楽しかった。みんな自分では気づいてなかったけど、外から見るとちゃんと頑張ってるし、輝いている。





