
chiki
@chiki
2026年9月14日
アフターブルー
朝宮夕
納棺師の物語。一話目でいきなりの轢死体描写にちょっと読むのしんどいかな、と思ったけれど、煽情的になりすぎず、かと言って淡々と流しもせず、の絶妙な塩梅で、誠実だなあと思った。
各話タイトルと登場人物の名前の仕込みの美しさ、それにも増して登場人物たちの生き方、心の在り方の美しさが、これもまた過剰になりすぎず、淡々としすぎず。
けれど、最後のお話では、つい涙腺が緩んでしまった。
最近は現実の重さにフィクションに手を伸ばすのがつらくなっていたけれど、これは、そんな私がいま読めた、読みたかったお話だったな、と思いました。

