
図書館マン
@tosyokan-man
2026年9月14日
ふつうの人が小説家として生活していくには
津村記久子
読み終わった
図書館本
予約が回ってきたとき、本のサイズが思ったより小さくて驚いた。
てっきりハードカバーを想定していたので。
コンパクトサイズなので半日で読み終わった。
津村記久子さんの著作は1冊も読んだことがないのだが、夏葉社さんの『長い読書』が積ん読にあって、そこ繋がりで『ふつうの人が小説家として生活していくには』を読んだ。
二人と世代が遠く離れているせいか、はたまた津村さんのことをそもそも知らないせいか、世代の音楽やスポーツの話にはロクについていけなかったのだが、4日目で語られていた政治やSNS現代の話題にはついていけた。
インタビューだから多少は整理されているのかもしれないが、津村さんの話し言葉は例えが上手くて、よくこんなに受け止めやすい言葉がするすると出てくるなと思った。
受け止めやすいというのは、話している途中で思考が捻れるようなことがない、という意味である。これだけの考えを人の前で披露するとなったら、話している途中でつっかかったりするもんじゃないか?と思うのだが、そこが一切ない。
これを読んで何かを書きたいような気持ちにはならなかったが、津村さんのコツコツ進めていく姿勢は見習いたいなと思うばかりであった。
「なんか月の土地の権利を売るみたいな感じがいちばん似てると思うんです。でも、月の土地よりずっと少ない額で関与できる。お金を出せば誰かの人生をコントロールできますよっていうことが二〇〇〇年代の最後に普通になってきた。でも、完全に他人の人生をコントロールできることなんてありえない。コントロールできるものは、ほんとうは自分の人生だけだったんですよ。でも、もしかしたら自分の人生をコントロールしにくくなっていく時期っていうのと、コントロールさせてあげるよって権利を売ろうとする時期っていうのが重なったんかもしれないですね。」(p172)
「孤独を商売にしてるって公言してるんですよね。すごいなあ。」(p177)
「ギャンブルするやつは自分の好きなコンテンツにたどり着ける確率が、しないやつより圧倒的に高い」(p189)
「友人の一人が、『自分にとっての人生の目的は、自分でできることを広げることだ。技術を習得することだ』と語ったことがあって、わたしの考えもそれに近いと思いました」(p204)
