
酸菜魚
@suancaiyu
2026年9月15日
心はどこへ消えた?
東畑開人
読み終わった
@ 自宅
東畑さんの本を初めて読んだ。
臨床心理士としてカウンセリングをしながら、コロナ禍に雑誌に連載していたエッセイの単行本の文庫版。
文章が面白くてサラッと読めるのに、心理士として心を見つめる東畑さんの深くて鋭い視点が読み応えを生んでいる。
5ページくらいのエッセイが数十遍入っているのだけど、おそらく自分の心の状態によってその中でどのエッセイが心に響くか変わると思う。
今回心に残ったのは、『巨匠からの手紙』より
「見られる」はふしぎだ。それは見張られていることでもあり、見守られていることでもある。
どちらかというと、普段の私たちは「見張られている」を感じることが多い。社会は厳しい。気を抜くと叱られるし、失敗の責任は追及される。見られたくないところばかり、見られているような気がする。
だけど、社会は意外に優しいのではないかと感じるときもある。見せているつもりのなかったものまで、よくぞ見てくれていたと感じるときがあるからだ。
(98ページ)
これまで誰かに見守られて生きてきたという気がする。親や友人や、先輩、ときには後輩に、気にかけてきてもらったと思っている。見張られているというのも間違いじゃないけれど、そこに愛があるかぎりは見守りだと感じる。
自分は誰かを見守るのが得意ではないけれど、これからは誰かを見守ることができるようになりたい。






