ぽかり "海月の骨" 2026年9月15日

ぽかり
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@popopocari
2026年9月15日
海月の骨
海月の骨
朝宮夕
衛生面が気になる人には少し読むのが大変かもしれません。ゴミや虫などの描写が容赦なく登場します。 本作は前作『アフターブルー』と同じ葬儀会社を舞台にした物語。前回は納棺師でしたが、今回は特殊清掃員にスポットが当たります。孤独死の現場を清掃し、遺品を処分するのが彼らの主な仕事です。ゴミ屋敷もあれば大量の紙に埋もれた家など、さまざまな現場が描かれます。 読んでいて考えさせられたのは、「遺品」の存在です。 残された側にとって、遺品を持ち続けることが苦しみでしかないケースもあります。良い思い出のない家族の遺品を引き取り、そこに自分への謝罪が綴られていたとしても、それはかえって「許さなければいけないのか」という脅迫観念に似た重荷になりかねません。 自分の都合で去ったのちに残す言葉ほど、自分勝手に感じられて苦しくなる瞬間があります。 それでも、誰かが生活していた部屋には、間違いなくその人が生きていた証と人生が詰まっています。考えても答えは出ないけれど、「この人はここでどんな日々を送っていたのだろう」と、想像を巡らせずにはいられませんでした。
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