
euy
@euy
2026年9月15日
劇場
又吉直樹
読み終わった
何年か積読してたけど、こんなに良い小説をなんで積読してたんやろう。
又吉直樹の小説は、火花もかなり好きだったけど、これも同じくらい好き。純文学と笑いが融合してて、既存の平凡なモノの見方に捉われない独特の視点で、斜に構えてるようにも見えるのにすごく情熱もあって、ほかの誰にも書けない唯一無二の存在。
ほんまになんで積読してたんやろう。
主人公の永田はどうしようもないクズなんだけど、たまにちょっとわかるわって思えるところもあって、読み終わった後は現実世界で自分の家族を大事にしようという気持ちになって、でも実際は些細なことで言い争ったりしてしまって、でも心のどこかには作品の余韻が残っている。
「簡単なものを複雑にすることを人々は許さないけど、複雑なことを簡単にすると褒める人までいる。本当は複雑なものは複雑なものでしかないのに。結局、自分たちの都合のいいようにしか理解しようとしていない。それを踏まえたうえでなら簡単と複雑の価値が対等なように、劇的なものと平凡な日常も創作上では対等でなければおかしい。」


