劇場

14件の記録
- ありむら@arimuuu02112025年7月28日読み終わった「僕は叫びたくなった。そして、理由もわからずに泣きたくなった。あるいはずっと前から感情。爆発させる合図を待っていたのかもしれない。」 お金もなくて、でも一緒にいたくて、夫と昔、ずっと東京の街を歩き続けた頃を、思い出した。 永田は側から見ればクズだけど、いつも笑わせてくれるところとか、自分を必要としてくれるところとか、夢を追うところに沙希は惹かれていたのだろうし、自分が諦めた演劇を、追い求めるところを、尊敬していたのだろう。 尽くすことでむしろ、自分を正当化していたのかもしれない。 永田から沙希を引き離そうとする青山は、自分の焦燥を投影しているような気もした。表面だけの親切心で恋路を邪魔する者の腹の中は真っ黒だと私は知っている。
- 夏しい子@natusiiko2025年4月12日かつて読んだ永田はひどい奴だ。 女性は特にそう思うだろう。 けれどそれ以上に青山の薄さに嫌悪感を感じた。 好きなのに、大切なのに大事にしきれなかった若気の至りが表現されていると思う。
- 猫@mao10122025年3月5日かつて読んだ嫉妬、焦燥、劣等感などが織り交ざってどろどろと漂っていて酷く生々しかった。主人公にもっと諦念の気持ちがあれば、逆に潔く上手くいったのかもしれない。自分が上手くいってない時ほど物事全てが輝いて見えて、自分が酷く排他される側の人間のような感覚に陥る。
- 湯の本棚@y_book222024年1月4日かつて読んだ読んでいて、窮屈で、焦ったくて、焦燥感を覚える話だった。 永田に対する寛容?というのか、到底できないだろうなという沙希の愛、というか、、健気さに悲しくなった。 いいよもう、離れて大丈夫だよ、と思ってても、 相手への尊敬の気持ちとか過ごした時間思い出って結構強く離してくれないものだよね…と。 最後の場面、ごめんねがずっと切なかった