
きなこ
@kinako2025
2026年9月16日
願うのは私に禁じられたこと
小山内園子,
梁貴子
読み終わった
考えさせられる
韓国文学
1992年に発表された本書は、当時もヒットしたが最近もベストセラーに入っているという。特に若い世代が支持しているらしい。
韓国のユーチューバーが「『82年生まれ、キム・ジヨン』の100倍ほど強力」だという内容と聞いてさっそく読んだのだが、破壊力が凄くて絶句して読了。
主人公のカン・ミンジュに激しく魅了された。
彼女の冷静沈着、頭脳明晰な性格も、その財力の大きささえ魅力の一つに感じた。
そして彼女の行く末さえも...。
カン・ミンジュが世間に宛てた「挑戦状」は、日本でも通用する内容で、しかも30年前だろうが、現在だろうが、ほぼ変わりのない社会だからこそ、そうであることに絶望する。
(それこそみなさん男性が流布し、深化させてきた性の解放や拡張に関する理屈に従えば、そこには無制限な自由でなくてはおかしいですよね。そうだからこそ、昼間は獣の世界へ突き進むこの国の性文化を嘆きながら、夜は同僚と密室にこもって、うら若い雛鳥を注文するといったことが自然に行われているのではありませんか?口では熱心に人身売買を糾弾しながら、まさにそんな方法で供給された夜の女たちの肩を抱いて腰を下ろし、世間を論じている有能なみなさん。飲み会の席でも必ず家に電話を入れて、自分の娘や妻が無事かどうかをしっかり気遣っている善良なみなさん。p205)
この強烈な皮肉が身に堪える人は日本にも数多くいるだろう。
このようなフェミニズム小説が34年前に出版され、今もベストセラーの常連という韓国の読者層に敬意を表したい。


