ふかふかページふかふか "マリア様がみてる" 2026年9月16日

マリア様がみてる
マリア様がみてる
今野緒雪,
ひびき玲音
アニメきっかけで。 おおコバルト文庫だ! 私立リリアン女学園高等部、銀杏並木、マリア像。 紅薔薇(ロサ・キネンシス)、白薔薇(ロサ・ギガンティア)、黄薔薇(ロサ・フェティダ)、姉妹(スール)、ロザリオ……。 百合・エスの美しい世界観と様式美に浸れる。 ファンタジーさと、一方で少しの現実味。 意外と世俗的な同級生たちと感情的だったり食えない性格をしている上級生。 シンデレラ役を降りたい祥子を易々とは通してくれない薔薇さまたち。 ある意味意地悪、ある意味楽しんでいるようだっただけに、p.212のここは良かった。 「私も祥子を好き。紅薔薇さまも、黄薔薇さまも、令も、志摩子も、由乃も、祥子のこと好きなのよ」  だから任せて。そう、白薔薇さまは言った。 また、p.210の白薔薇さまのセリフ。 「しっかりして見えても、たかだか高校生だから臆病なのよ。何があったのか、知るのが怖い。暴いちゃいけないような気もする」  それは、すごくわかった。  男の人と女の人のことって、できれば避けて通りたい。 主人公の1年生・祐巳にとって、薔薇さまたちは天上人。畏れ多い存在。雲の上。 それに対して内実をちらりと示すセリフ。 ここが印象に残ったのは、たぶん高校のときって自分ら子どもだったなーと自覚があるからだろう。 ティーンズ時代(特に中学や高一)に読んでも実感がなかったかもしれない。 この歳の読書の収穫。
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