
ユリコ
@sichwidmen1011
2026年9月17日

怪異の脳科学
古谷博和
きさらぎ駅を脳科学から考えたところが面白くて、この話は実は投稿者のてんかん発作によって見えた世界だったかもしれないらしい。物理的世界が本当におかしくなったかもしれない怪異のロマンは薄れるかもしれないけど、人間の脳はここまで普段見えてる世界を歪めかねないと考えると、人体の謎という意味でのロマンはかなりあると思った。
平安時代の藤原一族に関する話も面白く、役職を親類に取られた恨み辛みによって生じた藤原一族のどなたかの異常って、今の医学で考えたときにパーキンソン病の一種にあたるものなのではと。
全体を読んで、人間が見ている世界がいかに不確実かちょっと分かった。哲学では人が見ている世界についてあーだこーだ議論されているけど、医学から見ても絶対的に信用できる現実なんてものは存在しないに等しいのかもしれないと思った。ちょっと眠くなったり、とんでもない極限状態に置かれると、目の前の風景は変わってなくても眼を通して見た風景に幽霊や本当はないはず、聞こえないはずのものを認識してあんな簡単に(?)世界が変わってしまうのが不思議。
