
読書日和
@miou-books
2026年9月17日
やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ
ジョン・ストレルキー,
鹿田昌美
買った
読み終わった
最近よく見かけるので手に取ってみたけれど、海外では20年以上読み継がれている本だったんだ! 今読んでも新鮮な内容だった。
タイトルから「やりたいことが見つかる本」なのかなと思っていたけれど、実際にやりたいことが見つかるわけではない。何かを考えるきっかけをくれる本であり、私にとっては、自分がいかに周囲や環境に影響されているのかを改めて気づかせてくれる一冊だった。
「なぜここにいるのか、何をしたいのかが、はっきりとわからないから、たいていの人がやっていることをこなすだけなんだ」
自分は何のために生きているのか。何をしたいのか。
普段からそんなことを考えながら生活しているわけではないけれど、仕事や日々のあれこれに追われていると、ふと立ち止まって考えたくなることがある。
特に印象に残ったのは、「いつか仕事をする必要がなくなったら、本当にやりたいことをしよう」と考えてしまうという話。
私たちは、今を少し我慢して、将来に幸せを先送りしがち。仕事が落ち着いたら、時間ができたら、お金の心配がなくなったら。
でも、その「いつか」が本当に来るかどうかは分からない。
今に集中しようと思っているのに、いかに「今」ではない「いつか」に引っ張られているか、はっとさせられた。
今の不満を、いつ来るか分からない未来に期待している。そう考えると、ちょっと耳が痛い。
幼い頃から、充足感はモノから得られるというメッセージにさらされている、という話も印象に残った。人や周囲の価値観に影響されて、自分にとって何が大切なのかを見失ってしまうことは、確かにある。
「何が自分を満たすのかは、自分が決める。他の誰かが教えてくれるのではなくて」
自分の人生を自分でコントロールしているつもりでも、実は周囲の期待や環境に合わせることに精いっぱいで、自分で選んでいる感覚を失っていることもある。
だからといって、明日から仕事を辞めて好きなことだけをする、というわけにはいかないけれど。笑
それでも、来るかどうか分からない「いつか」だけに期待するのではなく、今の自分が何を選び、何に時間を使いたいのかは、もう少し意識していたい。
読みやすい物語の形をしているけれど、自分の生き方を少し振り返るきっかけになる一冊だった。
