
滋味
@jimicked
2026年9月17日
読み終わった
コンビニを舞台にした物語――と言ってしまうと、少し違う気がします。
コンビニが物語の中心にあるわけでもありません。それぞれの登場人物にはそれぞれの生活があり、悩みがあり、物語があります。そして、その傍らにはいつも「テンダネス門司港こがね村店」がある。そんな連作短編集でした。
登場人物たちはみんな個性的ですが、どこか頼りになる人たちでもあります。それぞれの物語が少しずつ交わりながら、一つの場所を共有している感じも心地よく、読み進めるうちに自分もこのコンビニの常連になったような気分になりました。
シリーズはまだ続いているので、もちろんこの先も気になります。ただ、一冊できちんと区切りがついているので、すぐ次巻を読まなければという感じでもありません。
また読みたくなったときに、ふらっと立ち寄ればいい。
いつでもそこにあって、好きなときに利用できる。
続きもそんな気持ちで読めばいいのだと思います。
まさにコンビニのようなシリーズでした。