本読みねこ "夏帆" 2026年9月18日

本読みねこ
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@neco-
2026年9月18日
夏帆
夏帆
村上春樹
単行本ではなく雑誌の掲載を追って読み続け、ようやっと新潮3月号の『夏帆』を読み終わった感想也(書籍になって加筆修正あるのかな。一冊にまとまったものも後で手にしたい)。 武蔵境に住んだことのある自分は、タイトルにその地名があがったことで何だって!?と鼻息荒くして雑誌掲載をまず読んだ(過去作にも三鷹などは出てきていたし武蔵境が出てきてもさほど驚かなかったが)。まあ、今の武蔵境には、狸はいない(ハクビシンはいる)。 なぜあの商店街(北口。とぎや、はもちろんない)が重要な舞台のひとつとして出てきたのかは知る由もないが、『夏帆』を読んでいる間は現実にいない自分を楽しめた(時折、ハッとする現実感はもちろんある)。 それは10代の時に『世界の終わりと…』を読んだときのような体験に近くて、現実と非現実の間を文字で行き来する読書というものの楽しさを取り戻せたような気持ちだった。 付かず離れず村上春樹という人の書いたものを読み続け、今は読むべき時間だったのだなと思った。 全く横道に逸れるがマイケル・ギルモアの訳書を読み返したくなった(青豆もそうだが臓器を貫く、という言葉での鋭さとそこに付随する痛みや思いなどをずっと思い出し抱えながらの夏帆だった)。
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