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本読みねこ
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@neco-
なかなか読む時間を取れないけれど年に50冊はなんとか読みたいと思っている
  • 2026年10月10日
    魂の秘境から (朝日文庫)
    単行本で読。 『椿の海の記』や他の作品に触れていたので、嗚呼あのお話だなあと知っているものもあったりして楽しく。初めて読む話もたくさん。 頁を捲るとあいだあいだにある芥川仁さんの写真も素敵だった。言葉なく語りかけてくる景色の数々。 花結びの話が胸がぎゅっとなる。昔の話と今(これを書いていた石牟礼さんの)を行きつ戻りつして近くでお話を聞いてるような心持ちになる。
  • 2026年10月6日
    糸暦 いとごよみ
    したい、したいのだ、自分もこのような丁寧に満ちて見える生活を。 それを自然にできる人になりたい。 丁寧に、と思ってしまっている時点でぎこちなくなっちゃうんだものなあ。こうした丁寧さを、ただの憧れからするりと抜け出してそれを素直に普通としてしたい手仕事、くらしごとがたくさん載っていた。あと気になるものもたくさん。 住吉大社の裸雛を調べてみたら、睦犬という可愛いものも見つけてしまった(欲しい)。 『「もっともっと」は幻想だから』という言葉に頷いた。求めるほど遠のくものだらけになってしまった現代生活だから、昔は普通だった手仕事を「丁寧」として憧れるのだろうかなんて。 山椒仕事と味噌作りしたい。また梅酒も作るか。 写真付きレシピの頁もあるので、それもそのうちに作ってみたい(雑穀スープいいな)。
  • 2026年10月4日
    ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」
    人間って何でこうなんだろうか、ということを(わりとマイナスな意味で)ここのところ考えることが多い。 そういう気持ちもあってかヒト以外の研究をされている人の本を手にしたくなる。 ゴリラ、いいなあ。 とそんな穏やかさだけ持って読めるものではなくタイトル通り、ヒトに対する多くの警鐘が書かれている。 この本が出てからだいぶ経っているけれど、このときより世の中はもっと大変なことになってないか? 言葉と暴力、言葉を持つことによって生まれた可能性のある暴力について今一度もっと知って考えを深めたい(山極さんの本もっと読みたい)。
  • 2026年10月3日
    誠実な詐欺師
    誠実な詐欺師
    灰色の空はいつも自分を眠くさせる。 全編、重たい空の色に覆われていたこの本を、読みたいのに読めなくて、読むのにとてつもない時間がかかった(たぶん手にしてから3年近く経っている)。 後半になってようやくするすると。 ムーミンは全部読んでいてそれ以外のトーベを読むのは初めてだったけれど、何故もっと前から読んでおかなかったのかと。 これから順々に全部読んでいきたい(たとえどれだけ時間がかかろうとも)。 「服従する。そう、あなたは服従のなんたるかを知らない。服従するとは、だれかを信頼できると信じて、道理にかなった命令にしたがうことです。それは安堵です。責任からの解放です。物事が単純になります。なにをすべきかがはっきりわかる。信頼すべき人間がたったひとり存在する、これこそが安心と平静を生むのです」 (カトリ・クリング)
  • 2026年9月25日
    ブロッコリー・レボリューション
    5作収録されていて、どれも好きだったけれど「ショッピンモールで過ごせなかった休日」「黄金期」が特に。 表題作も好きだけれど、揺蕩って揺蕩って、何だか最後は置いていかれてしまったような気にもなり(全作そんな感じはあるけれど)。 岡田さん読むのめちゃくちゃ久しぶりだったけれど、そのときより好きになっていた。 こういう文体や、時にわけのわからなさ(語る者と語られる者の関係性や、主体が誰なのか、突然の浮遊や)に自分は近しい気持ちを覚えるけれど、よくわかんねえなあという人もきっと多いのだろう。 わからなさや手触りの不思議で不確かなものを楽しむことから遠ざかって見えるような昨今こそ、頷いたり首を傾げたりしながら、みんなこういう小説を読んでみたらいいのにね、なんて。 あと、装丁が好きだ。
  • 2026年9月18日
    夏帆
    夏帆
    単行本ではなく雑誌の掲載を追って読み続け、ようやっと新潮3月号の『夏帆』を読み終わった感想也(書籍になって加筆修正あるのかな。一冊にまとまったものも後で手にしたい)。 武蔵境に住んだことのある自分は、タイトルにその地名があがったことで何だって!?と鼻息荒くして雑誌掲載をまず読んだ(過去作にも三鷹などは出てきていたし武蔵境が出てきてもさほど驚かなかったが)。まあ、今の武蔵境には、狸はいない(ハクビシンはいる)。 なぜあの商店街(北口。とぎや、はもちろんない)が重要な舞台のひとつとして出てきたのかは知る由もないが、『夏帆』を読んでいる間は現実にいない自分を楽しめた(時折、ハッとする現実感はもちろんある)。 それは10代の時に『世界の終わりと…』を読んだときのような体験に近くて、現実と非現実の間を文字で行き来する読書というものの楽しさを取り戻せたような気持ちだった。 付かず離れず村上春樹という人の書いたものを読み続け、今は読むべき時間だったのだなと思った。 全く横道に逸れるがマイケル・ギルモアの訳書を読み返したくなった(青豆もそうだが臓器を貫く、という言葉での鋭さとそこに付随する痛みや思いなどをずっと思い出し抱えながらの夏帆だった)。
  • 2026年9月15日
    めでたし、めでたし
    これめちゃくちゃむずかしくないか? あははーって単純に笑ってすらすらいけるところと難所が山川あちこちみたいになっていて、読めた気になって進んでいくと、あれ待てよ、と立ち戻らねばいけなくなる(読解力の低さか)。 なのに、言葉のリズムで先に進んでしまうから意味がぽつねん、うしろから此方を見ている感じ。 何度か読まねばわからなさそうだし、一度読んでしまったからには難所ありと知ってしまったので読む苦労は過去の倍だ。 でもまた読みたい。 まだ自分は全然めでたし、できてない。
  • 2026年9月11日
    サーカスの夜に
    ここ数年夏に会う、好きな宿屋のおかみさんが最近、小川糸を読んだよと聞いて。そういえば読んだことなかったなと手にする。 装丁の可愛さと、サーカス観たいなと思っていたのでこの作品を。 何だかYAの作品のようで、中高生に読んでほしい本。大人が読んでもおもしろいけれど、ところどころまっすぐ過ぎるほどの言葉に捻じ曲がった自分は口の端だけ上がるような笑い顔になってしまったり。自分の擦れ具合に失笑。 十代の眠れない夜の自分だったら、一気に読んだあとに胸に光が灯っていただろう。
  • 2026年9月4日
    舞う砂も道の実り
    すらすら読めておもしろい本と、なかなか進められないけれどおもしろい本があるけれど、これは後者。 身体と言葉のあいだがとても近く感じられるような言葉たちで、連なって散らばって、でもひと繋がりになっていて。 何というものでもないのだけれど、何というかおもしろい。旅の終わりと同じで読み終わるまえに少しさみしくなる(そして、終わるとまたはじめの頁に戻ってしまった)。
  • 2026年8月22日
    アイスネルワイゼン
    表題作『アイスネルワイゼン』とデビュー作『アキちゃん』の2作収。 『アイス…』読んで、ざわつくこころが出てこない人もいるんだろうなと思うとざわついている自分はもうこの作品のあちら側で手を繋いで泣いている気になってしまって最後に立ち尽くす。 軽快な会話文で見えてくる嫌ぁーな現実味のあるズレや、人名が多く出てくるのにどうしてかある非現実感や、妙に居心地が悪いのに放っておけなくて再読したくなる。 『アキちゃん』読んでいて中程までは、自分のなかにいたアキちゃんを思い出して震えていた。あまり思い出したくないのに忘れられることはない十代の頃と重なって苦虫を噛み潰したようになっていたけれど、途中からあれ、となって最後に立ち尽くす。 両作共、立ち尽くさせられた。 そんな経験、現実でも読書でもしない方がいいのかもしれないが捻くれているので悶絶しながらもこういう作品に目を背けることはこれからもきっとないと改めて思った1冊だった。
  • 2026年8月20日
    ハンチバック
    ハンチバック
    誰にでも書けた小説と、その人にしか書けなかった小説があると思っていて(そんなん言ったら全部その人にしか書けんのだけど、でも前者もたまにあるよな)これは確実に後者だ。 とかそんなこと言ってるのも失礼にあたるのか? 自分は健常者だけれど、自分とは違う人のことを知りたい。何くれとなく話したり聞いたりしたい。普通に。でも現実では難しかったりする。だから「知れる」ことはありがたい(という言い方も奢っていて嫌だが)。 途中までは私小説めいていて(と読むより先に著者を映像などで拝見していたのでそんなふうに思ったりもしてしまう安い感情)、ふーんだったのが最後に、ぞわっと。 孤の空洞に帰結するような終わり。 他の作品も読んでみたくなる1作目だった。
  • 2026年8月19日
    石牟礼道子
    石牟礼道子
    ゆっくりと時間をかけて読了。 読んでいる場所が満員電車のなかであっても部屋であってもどこにあっても石牟礼さんの言葉の世界にするりと手を引かれ入っていってしまう感じだった。 解説で池澤夏樹氏が書いてあるように、先を追って読みたい気持ちをゆっくりゆっくりと言いながら、大事な水をごくりごくりと飲んでいくような読書。 以前、抜粋だけ読んだ『水はみどろの宮』が全部読みたくて手にしたけれど、『椿の海の記』もとても好きだ(それをいったら収録作全て好きなのだが)。新作能『不知火』は以前イベントで少しだけ観たけれど文字で読むとむずかしく思えて、読む力がもっと必要だなとなり。いつかちゃんと舞台を観に行きたい。
  • 2026年7月6日
    かめたいむ
    かめたいむ
    著者の亀の絵が描かれたサイン本を2年近く前に買。お恥ずかしながら存じてなくて和田ラヂヲさんの表紙が可愛いなあ、サインの亀が可愛いなあで、買ってからあっという間に2年ほど積ん読。 俺のかめたいむ。でも読み出したらするすると進む、かめたあああああああいむ。 実のところ、亀はあまり得意ではないのだが読んでいる時間は亀への愛おしさ高まり。 31頁が特別、好き。高う高うの多幸感。
  • 2026年7月4日
    石原吉郎詩文集
    石原吉郎詩文集
    すごかった。今の自分が読んでよかったと思える一冊だった。全く知らなかったのに急に旧知の人に出逢ってしまったような体験は読書において多々ある。この本もそうだった。 もういいよ、と思ってしまうような繰り返される思考や言葉を理解して好む今の若い人たちも多いのでは。学生のときに知りたかったよ。こういう人の作品を若いときに教育として、その背景も含めて学ばせてくれよ。 まだ頭のなかは重く暗くいろいろ考えているが、一筋の光のようなものは見えていて。全集も手にしたい。
  • 2026年6月17日
    戦火の馬
    戦火の馬
    劇場作品の公開当時(2012)、原作を読んでからと思ったがタイミングを逃してそのままになってしまっていたのを時を経て読む。 馬のジョーイが語る、戦火の物語。 確かに酷く辛く苦しいことばかりだけれど、ジョーイの周りにいる人間はアルバートをはじめ優しさを持つ者がたくさんいる。 どうして戦争は起きるのか、起きてしまったら前線で巻き込まれるのは起こした者たちではないのはおそらく今も昔も変わらぬはずだ。 こういう作品のように平和と優しさを持つべきだと語る素晴らしい作品が世の中にはたくさんあるのに、それでも世界が変わらないというのは文学を含む文化の力ではどうにもならないということなのだろうか。 そんなことはないよな。そうではないと信じているから自分はこれからも本を読む。
  • 2026年6月9日
    タフィー
    タフィー
    おもしろかった。 ときどき、ほろほろ泣いた。 父の暴力から逃げたアリソン、認知症のマーラ、2人の手を繋げていないようで繋がっている感じ、ほんとうではない生活が苦しくも愛おしい。 ひとは、どうしていろんなことを忘れていってしまうんだろう。忘れたいことを忘れられずにいるんだろう。 サラ・クロッサンは、これと『わたしの全てのわたしたち』しかまだ読んでいないのだけれど好きだ。 読んでいて辛くて胸が苦しくなるのだけれど、そういう読書体験も必要なものだと思う。 定期的に三辺律子さん訳のYA読みたくなるのだが、大抵どれも好きだ(金原さんのも然り)。
  • 2026年6月2日
    その姿の消し方
    著者の名を文字だけではとてもよく目にしていて、でも実際にはまだ全く読めていない作家さんというのが何人もいて。そのなかの1人だった。 どうしてもっと早く読んでいなかったのだろう、と読みながら思う。 タイトルと、小タイトルからして言葉がすっと体に入ってきたし、内容ももちろんするすると入ってきておもしろかった(自分が理解できているかどうかは別として)。 「打ち上げられる贅沢」でヨーグルトを食べるおばさんが笑っているところがとても好。はあっは!
  • 2026年5月23日
    トゥデイズ
    長嶋有を読んだあとは、日常すべてが小説になりうる感じがしてくる。 実際にそうなのだろうし、そうなりうるのだけど、それをかたちにしようとするとたぶんめちゃくちゃにむずかしい。 けれど長嶋有の作品はそれがさらりとかたちになっていて(さらりとして見えるけどたまにものすごいぶっ込みがあったりもする)自分は読むと安心感というかそれに近い気持ちになる。 『ルーティーンズ』もそうだけれど、「今の現実」のもやりとしたものが目に汚れず描かれていて、それでいて考えさせられる言葉になっていて、要は長嶋有好きだなあ、しか言えなくなる(大の字)。 同収の『舟』もとてもよかった(表題作よりこちらの方が好きかもしれない)。「クリティカルに台無しな」ってすごい笑った。
  • 2026年5月17日
    苦海・浄土・日本 石牟礼道子 もだえ神の精神
    石牟礼道子に辿り着くまでに随分と時間がかかってしまった。もっと若いときに知っていたい人だった。 高橋源一郎+辻信一の思想シリーズを読んで、石牟礼道子を知った。過去を辿って著者と辻信一の共著も読み、この本に至る。 まだ石牟礼さんの本は全然読めていないが、作品はもちろんのこと、そのひとについても知りたいのでこの本を手にしてよかった。 わたしも著者のように学生時代に石牟礼道子の作品に出会っていたら、とつい考えてしまう。けれど今の自分が出会ったことに意味がある、と前向きに考えるしかない。 まだまだ石牟礼さん関連では読みたい本が山積だ。
  • 2026年5月16日
    犬から聞いた話をしよう
    犬がすきです。だいすきです。 (ねこもだいすきです) とても素敵な犬の写真がたくさんでもだえます。 素敵な犬の話がたくさんで微笑みが自然に浮かびます。 自然の中の動物はとても強い。 ひとなどいなくても悠々と歩いて悠々と生きる。 そんな動物を愛おしく見つめて互いに平和な気持ちで過ごせるように、そんな世界が続いてくことがまさにこれからの希望では。
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