
白玉庵
@shfttg
2026年9月18日
水曜生まれの子
イーユン・リー,
篠森ゆりこ
読み終わった
次男を亡くす前の短篇集だというのに、死が満ち溢れていて、いったい第二の打撃のあとに作品を書くことは可能なのかと考えてしまう。不幸と悲しみは違う、ということはわかるけれども…。老婆たち以外は全員が「プレースホルダー」のようで、不安定で希望がない。
昔話によると、生と死の境には忘川という川が流れていて、橋の上で夢婆という老女が旅人にお茶を出すという。そのお茶を飲んで橋をわたれば、こちら側の世界のことはすべて忘れてしまう。 p242
これは韓国ドラマの『サンガプ屋台』でみたエピソードと同じ話だろうか。他にも色々知らなかったことが、筆でさっとワンストロークしたくらいに軽く触れられている。第一次世界大戦で西部戦線に中国人が投入されていたことや、中国・ベトナム戦争や。いまアメリカに住む中国ルーツの人たちは、この作品群が書かれた頃よりもさらに厳しい状況だろう、と考えるとさらにしんどい。
フォローしてる方々がよく挙げているウィリアム・トレヴァーがイーユン・リーに影響を与えているそうなので、いずれ読みたい。









