
ケイ
@flyingkei
2026年9月18日
読み終わった
笑いながら読み進めているうちにお馴染みの大団円にたどり着いて、いや、面白かった。行間を読むのではなく、埋める。叙述ミステリやらハウダニットミステリやらで原作の行間を埋めまくっても読者が迷子にならないのは、誰もが結末を知る原典の骨太な存在感あればこそ。アグレッシブな読み方が生んだ力付くの創作がこれだけ面白いのは、やはりベースの『走れメロス』の面白さがあってこそではあろうが、五条氏のキレの良い個性ならでは。
舞台となっているシラクスの史実的情報も織り交ぜながら、権力者・民衆それぞれへの皮肉な眼差しもちらつかせつつ、正義感5割・フィジカル5割の男メロスの疾走感あふれる右往左往を描ききって、何はともあれ面白い。楽しい時間を過ごせました。


