
ニチカ
@1094
2025年4月7日

アルジャーノンに花束を新版
ダニエル・キイス,
小尾芙佐
読み終わった
読み終えてしみじみ、ほんとうに素敵なタイトルだなと思った。
最後の日の経過報告が、他者を大切にするすごくやさしいことばで溢れていて、ああ、チャーリイの中に最後に残ったものはそれだったんだ、と思い心がじんわりとあたたかくなった。ハッピーエンドではなかったかもしれないけれど、知能と感情のあいだで翻弄されて、それでも強く生き続けたチャーリイに、拍手を送りたいと思った。知性とか、家族とか、マイノリティとか、幸せとか。この作品から広げられることは、たぶんたくさんある。でも、わたしは、まっすぐに自分の人生を生きたチャーリイの、その生き様に心を打たれたし、明日への勇気をもらった。これが感想としていいのか悪いのかはわからない。陳腐かもしれない。ただ、いつかまたこの作品を再読したとき、今とはまた違う感想を得られたら、それはきっと素敵なことだろうと思った。





