SAKIMI "ざんどぅまの影" 2026年9月4日

SAKIMI
SAKIMI
@sakimi
2026年9月4日
ざんどぅまの影
ここ最近読んだ小説の中でかなり好きな方。いや、めちゃくちゃ好きだな。 楽しみにしていた、霊能力者・比嘉姉妹シリーズの最新作。 大部分が「口寄せ」で発した佐久間篤の言葉を起こしたもの。霊能力者・比嘉琴子が霊を自身に憑依させて語らせる。 篤は家庭に恵まれず、神奈川の移住者が多いQ区にたどり着く。それは1981年のこと。Q区は明治頃、沖縄の人が多くやってきた地区(大阪の大正・豊中とか、神奈川の川崎・鶴見のような)。 篤は懸命に働いた。次第に友人や顔見知りも増え、Q区が自分の居場所であると感じるようになっていった。 そんなQ区に忍び寄る、磯臭さと腐臭をまとった人影。篤がその人影からどうにか逃げ切った次の日、勤務先の居酒屋の常連さんが殺されたことを知る。その人が亡くなった部屋は、海水でびしょびしょになっていた。 常連さんの事件で刑事にマークされるようになった篤の心身は限界に近づき、死ぬことを考え始める。そんなとき、篤を救ってくれたのが「おばあ」こと、ユタの比嘉勝子だった。 復調した篤は、仲間とともに街を守るために自警団を結成する。しかし、自警団の見回り中にも水浸しで殺される人がでてしまう。それは「ざんどぅま」による仕業だ、そんな説が人々の間で広まっていく。ざんどぅまは沖縄の神であると。 混乱を極める街で、篤はユタの勝子に助けを求める。 あらすじを覚えていたくて、途中までのストーリーを振り返りつつ書いた。これから先はネタバレになると思うので、省略。 (やっと感想) 途中で、自分のアホさをガツンと殴られたような衝撃がやってきました。全然ものごとをきちんと見られていない自分に衝撃と落胆。 そしてラストの「最低だけど正解。許さないけど感謝してる。」のセリフに泣きました。ぜひ読んだ人と分かちあいたいセリフ。 澤村さんの書く物語が本当に好きだ。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved