yknst "神統記" 2026年9月14日

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@yknst
2026年9月14日
神統記
神統記
ヘシオドス,
廣川洋一
どこから手をつければよいかわからないギリシア神話。先送りというか保留というか機を得られず過ごしてきたけども、ここ最近、日本の古典を続けて読んできた勢いに任せて手をつける。 というか、源氏物語の終わらなさに参って、流石に日々の読書フレーバーへの変化が欲しく、それならやはり読みたいが保留している中国古典ではなく、ギリシアくらいの遠さがちょうどよかった。薄いし。 しかし、「序詩」が手強い。これでいきなり挫折するのではないか、ほとんどの人は。 古典あるあるだが、思い切って飛ばしてみてもよさそうか。その次の「原初の生成」からは、いろんな神様が次々にうまれていく。系譜が綴られる。このあたりからは読みやすくなる。 「古事記」とかと比較しながら読んでみるのも楽しいだろう。 当然ながら現代の読者を想定していない。 なので、当然、現代の読書が読むにはある程度の歩み寄りが必要だ。 ただ、その歩み寄りの苦労にこそ、古典を読む楽しみはある。その歩み寄る距離こそが、価値体系の違いの距離であり、現在地からの距離だ。 そして、読書とはいつだって、その距離を楽しむものだ。ゼロ距離の読書に楽しみはない。安易な慰めがあるばかりだ。もちろんそれが望まれる時期もあるだろうが。 とはいえ、遠過ぎるとさすがに難しい。どこから遠過ぎると感じるかは、読書時点の読者の体調やレベルによる。 古代ギリシアは、歩いてみてよい遠さだった。久々に気持ち良い外出になった。
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