
チョム
@abb_20260521
2026年9月19日
本が読めない34歳がはじめてごんぎつねを読む ごんぎつね・変な絵・鼻・葉桜と魔笛
かまど,
みくのしん
買った
読み終わった
新作出てたの知らんかった!!と書店で飛び上がってすぐ手に取ってしまった もしかして毎年出してくださる?
『ごんぎつね』だけ名指しなのなんでだろ~と思ったんですけど、誰しもが記憶に残す教科書の名作である『ごんぎつね』を知らない(覚えていない)、本が読めない男の初めての『ごんぎつね』に立ち会う、という超貴重な体験ができる一冊となっていました。
おもろポイントの一部を抜粋。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
みく「害獣じゃねえか」
かま「なんてむき出しの言い方だ」(p17)
かま「ごんぎつねを農家目線で読む人いるんだね」(p18)
かま(本を読みながら深呼吸してる……?)(p20)
みく「本当は、『ファンタジーレベル4:★★★★☆』みたいな目安がほしいんだけどな」(p25)
かま「読書より漁獲高に夢中になってない?」(p26)
みく「(中略)ここで急にBGMがとまった感じがするんだよな〜」(p38)
かま「みくのしんって、カメラワークまで想像しながら読書してんの???」(p40)
みく「途中で監督変わった?」
かま「小説の途中で監督交代しねえよ」(p43)
みく「謝れない人、増えてます!!」
かま「急にACジャパンのCMみたいなこと言うなよ」(p48)
かま「お前のイメージする兵十は、漆黒の意思を持ちすぎてない?」(p57)
かま「みくのしんって照明効果まで意識しながら本読んでんの???」(p62)
かま「お前もう加助禁止な」(p68)
かま「『ごんぎつね』を読んで、加助のこと覚えてるヤツいねえんだよ」(p73)
みく「兵十目線になったら見える世界が全然違う……!」(p79)
かま「人間ってたった3文字でここまで大騒ぎできるんだ」(p82)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
みくのしんさん、ほんとに我々が経験済みの『ごんぎつね』を読んでる?
この引用が『ごんぎつね』のどこを読んでそうなったのか気になったら絶対本書を読んでください、おもろい。
本書では『変な絵』(雨穴)、『鼻』(芥川龍之介)、『葉桜と魔笛』(太宰治)も読んでいるんですが、現代人の「疲れ」についてとか、「悪口」の答え合わせをしたりとか、ただ物語展開を楽しむだけではないいろんな要素について触れられており、みくのしんさんの読書が「自分自身の人生との照らし合わせ」でもあることがわかる。
みくのしんさんの読書体験を通して、彼の人となりにも、さらにその人間性の深いところにも触れさせていただく、そんな体験になりました。
みくのしんさんのあとがきより。
「たった1文字すれ違うだけで、嫌な言葉にも温かな言葉にもなりうる緊張感。思っていないことも、書いてしまえばその人の言葉になるし、それが、誰かの心をたしかに動かして、運命すらも変えてしまうかもしれない。そう考えたら、ものすごい取り扱い危険物(後略)」(p488)
これ、本だけじゃなくて、昨今のSNSにもすごく当てはまるなって。ふとなにげなく投稿した一文が、他人の人生を変えてしまう引き金になるかもしれない。それは良い方向にも悪い方向にも。SNSが手放せなくなっている、インターネット上の発言がその人の顔になっている今、発信する言葉の一つひとつに本当はもっと気を遣うべきで、それが本音であろうと嘘であろうと、それを見ただれかに与える影響を少しずつ気にしていかないといけないのかもしれない。
もちろん、みくのしんさんのあとがきにそんな意図はなかったと思いますけど、毎日SNSを開いている私は自分への戒めと受け取った、そんな文章でした。
あと、かまどさんのあとがきが今回も胸に染みる……もしかしたらきっと同じような感覚ではないかもしれませんが、あたたかなものは感じています。届いていますよ。今回もすてきな体験をありがとうございました。




