
古
@hh_
2026年9月19日
すいかの匂い
江國香織
読み終わった
江國香織さんのお話ってやっぱり不思議で魅力的。
少女たちの夏の話。少女が突拍子もない不思議な行動をとっても、まあそういうこともあるかとなぜだか納得してしまう。冷静に考えればおかしいのに。心理描写や情景描写の羅列の中に急に知覚表現が入ったりと唯一無二の新鮮さがあった。今作は少女がメインだからなおさらだけれどどこか浮世離れした世界を見れる気がして好き。
なかでも「焼却炉」が1番好み。実写化されるのも納得。少女が大学生をすーと切りつけるシーンが涼やかで、この2人だけ世界のスポットライトがあたっている気がしてよかった。少女が未熟が故に扱い方に戸惑ってしまっている焦りやそれと対比して落ち着きがあるもののやはり人とは違う時間軸で生きていそうなすずきじんたの空気感がこのシーンの見開き1ページから伝わって来た。すごくテンポ感がよくて、なにか細かく解説しているわけではないのに伝わってくるのが圧巻だった。