Ellie "月の影 影の海(下) 十二国..." 2026年9月19日

Ellie
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@Ellie
2026年9月19日
月の影 影の海(下) 十二国記
新作を読む前に一通り読み返したくて再読。 十二国記シリーズは、学生時代は存在は知ってたけど読まずにきて、コロナ禍が始まった頃に一気に読んだ。 大筋は覚えてるけど細かいところは忘れてて夢中で読んでしまった。最後景麒と再会するところ、ページ数はわずかなのにカタルシスすごいな。もう麒麟がどんな生き物か知ってるから、景麒にめちゃくちゃ感情移入した。また陽子に会えて、しかも立派になってて、どんなにか嬉しかっただろう。 これを子供時代に読んでたら人格形成に多大な影響与えただろうなみたいな言葉がいくつも出てきた。自分が相手を信じることと相手が自分を裏切ることは別のこと、とか、迷ったらすべきだと思う方の道を行け、とか。 裏切られるまでは信じていればいい、って難しいけれど、裏切られた自分が悪いのではない、裏切ったのは相手の問題だ、って自分自身の痛みを引き受けながらもそうやって託して手放せるのは正に王の資質だ。 すべきことを成せ、は大変な道になりがちだけど、自分のことを一番見ているのは自分だから、自分自身を好きになるにはその道を行くしかない。すべきとわかっていながら逃げたことを、他人は知らなくても自分は知ってしまうから。 読者も辛いが陽子自身にとってもこれ以上ないほど過酷なこの数ヶ月を経ていなかったら、陽子の治世もあっという間に終わってしまっていたのではないかなと思う。 尚隆の「おまえがやれ、と考える」というアドバイスもよかったな。口出ししてくるのは自分ではやらずに苦労や難しさを知らない外野ばかり。そんなのに耳を貸すな、っていう。 ----- 〜ファンの間で議論されやすい読む順番について今自分が思うこと覚書〜 自分は初めての時は魔性の子から読んだ。 魔性の子は、ホラーテイストだというのもだいぶ一線を画すけど、自分にとっての一番大きな違いは、主人公が一般人の先生で彼の目線で物語が進み、彼の内面が主に語られるところだなぁ。そこがちょっと感情移入のしづらさになっている。 でもだからこそ、初めて十二国記に触れる時にはあれから読めてよかった。あの世界を知らない人としてあの世界の一端に触れる体験ができたから。 当時は知り合いの方々、みなさん読む順番とか夜に読むなとかいろいろアドバイスしてくれてありがたかった。 その後のシリーズは、普通に月影から読むのが良いんじゃないかと思うんだけど。これだけの大きなシリーズ、魔性の子を書いた時点で白銀までの構想があった上での刊行順に素直に従うのが良いのではと。確かに月影は初めの方かなりとっつきづらいし(だから自分も昔は読めなかった)脱落者を無くしたい気持ちはわかるけど、練りに練った上での刊行順だろうに、ファンたちが途中から読めとか勧めてたら自分が作者ならやめろ余計なこと言うなと思ってしまいそう。
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