
鈍獣
@whale_in_da_room
2026年9月20日
百年の孤独
ガブリエル・ガルシア=マルケス,
鼓直
読んでる
思ったほど難解とかいうこともなく、わりとすんなり読めている
“「約束できるね、アウレリャノ?」とウルスラは言った。「向こうで何かおもしろくないことがあったら、母親のわたしを思いだすんだよ」
彼はかすかな微笑でそれにこたえ、誓いのしるしに指をひろげた手をあげると、ひとことも口をきかずに屋敷を出て、町はずれまで迫ってきそうな群衆の叫びや、悪口や、ののしり声のなかへ乗りこんでいった。ウルスラは、一生はずさないつもりで扉にかんぬきを下ろした。「ここでこのまま、わたしたちは死んで腐っていくのよ」。彼女はつぶやいた。「男のいないこの家で、灰に帰っていくんだわ。でも、この町のろくでなしたちに、涙だけは絶対に見せないから」。息子をしのぶよすがを求めて、午前中はずっと家探しをしていたが、何も見つからなかった。”
