百年の孤独

345件の記録
- DN/HP@DN_HP2025年9月23日かつて読んだarchive一旦家系図とかは確認せずに、強烈なキャラクタやエピソードに驚いたり顔をしかめたりしつつ、わからなさも一緒に押し流される様にスピード感をもって読んでいきたい。そんなことも思いながら読み進めるうちに、ひとりのキャラクタ、一世代目、村を開拓した世代の女性に注目しながら読んでいた。 「よそでは見られないくらい、変人ぞろいの屋敷」に暮らす一族、反復される名前と性格と喪の期間、世界、社会や自然にも翻弄させられながらも、負けずに強烈さと「とてつもない粘りづよさ」をもって、それらを護りコントロールしようとする、妻、母、祖母、タフな女性、あるいはクイーンであるこのキャラクタの物語だ、と思うと腑に落ちる気がしてきた。 そして、クイーンはその後の物語、一族の歴史の中に更に登場する。4世代目に外部から加わる「かつての女王見習い」の屋敷での「権力は不動のものにな」るし、1,2世代の名前を受け継いだ彼女の娘は、留学先から絹の紐の先に繋がれた夫と、一族が持つことのなかった「現代的で自由な精神」を持って帰還し、終わりかけた屋敷を再建しようとする。一族の中の3枚のクイーンを中心とした物語。いや、一族の他の女性たち、外部からこの一族に関わる女性たちも自らの人生をコントロールしようとしているクイーンだった。そんな彼女たちの物語としても読んでみたい。そう思いながら、彼女たちの、一族の、コントロールを失ってしまった世界の、物語の最後を読んだのだった。 「それぞれ興味のある読み解きかたが可能な」小説の最初の一回はそんな風に読んだ。小説はフィジカル的に読み終わってしまうし、物語の反復も円環も終わったかのように見えるけれど、こんな強烈な小説には、また最初の頁を捲りたくなってしまうような魅力がある。もう一度繰り返される様々な描写では、多分また別の解釈で新しい物語が読める気がする。 「文学は人をからかうために作られた最良のおもちゃである」という物語のなかの言葉がこの小説に当てはまるかはわからないけれど、そんな風に思ったり、悪ノリでデカ目のほら話では、とか勘ぐりながら読んでいたりもして。そんなことを踏まえたうえで“真面目に”解釈したり考えたりする。もしかしたら意味のないものに意味を見出していく。それははめちゃくちゃ重要で楽しい遊びだと思っていたりもした。
- .@azzurro2025年9月17日読み終わったこれはすごい。最後の数ページは鳥肌もの。 かなり難しい作品と噂を聞いていて、身構えて読み始めたけど、別段複雑怪奇なわけじゃなかった。エンタメ小説。 冒頭の150ページくらいはちょっと退屈してたけど、200ページに差し掛かるあたりから結構楽しく読んでいた。 ファンタジー要素が度々あるけど、本質はかなり写実的な人間ドラマ。 ところどころ、先の展開をネタバレみたいに突然吐き出してくるんだけど、なにがどうしてそこに至るのかは読み続けないと全然わからなくて、該当部分の時間軸まで読み進めた時に漸く「あの時のアレ、そういうことか〜」と思い出す感じが楽しい。伏線を敷いてるとかじゃなくて、問題文も計算式もすっ飛ばして、突然答えだけぶん投げてくるようなかんじがおもしろい。P350の1行目とか「やっときたー!」ってなる。 【以下ネタバレ含む】 ・物静かで知性的だったアウレリャノが為政者からの抑圧を受け、自由を守るために武器を取り戦争に行き、かつて自分たちが敵に見出した狂気を抱えて帰ってきて、停戦後ブエンディアの生家に戻ってからは本来の性質を取り戻しながらも戦争中にできた精神的な傷を癒せずにいる姿。 ・どこまでもいつまでも母親であるウルスラ。ステレオタイプの母親像をセメントで塗りたくって固めたかのような人。完全に群れのボス。 ・良くも悪くも執念深く、人も気持ちもなにもかも忘れることができず、他人も自分自身も拒絶して生きるアラマンタ。 ・結婚して他人との生活が始まるというのに、実家の習わしとルールを絶対に捨てたくないという図々しさでブエンディアを掻き乱すフェルナンダ。 ・幸薄すぎてかわいそかわいいピエトロ・クレスピ。それはそれとして何も自殺するほどか?とも思う。 ・クレスピの肉親も、実話のフィルムを紛い物扱いされた挙句、劇場を荒らされてかわいそう。一族揃って可哀想キャラなのはちょっと面白い。 みたいな。 登場人物が多すぎて書いてるとキリがないけど、現代日本でもよく聞く話。つまり至って普通の、よくある平凡な家族の、普通の日常の1世紀分がかいつまんで書かれた物語。 ただ、そもそもの発端であるメルキアデスとホセ・アルカディオ・ブエンディア、あと小町娘のレメディオスあたりは様子がおかしい。 ホセ・アルカディオ・ブエンディアの死ぬシーンがあまりにも幻想的で美しい。(p221) ホセ・アルカディオの死ぬシーンもかなり印象的だった。勘当した身でありながらも、唯一息子の死による血の道筋に気づいて真っ先に駆け寄るウルスラ。やっぱりあまりにもお母さん。 電話の発明を“現実の境界が果たしてどこにあるのか、誰にも定かではなくなった”と表現。比喩としてカッコ良すぎ。 p485ヘリネルド・マルケス大佐の葬列を見送るウルスラがヘリネルドへ別れの言葉を贈るシーンはかなり印象深い。 読んでいると「このキャラクターの名前久々に出てきたな。」とか「これについてのエピソードは随分前の時間軸で聞いて以来だな。」みたいなことが多々あったけど、いずれの出来事も言われてみれば思い出せるくらいには覚えてるという不思議な感覚を繰り返し体験する。後でまたストーリーに噛んでくる人物や事象は印象に残るような描かれ方をしている証拠なんだと思うと、作者の手腕に鳥肌が立つ。 「わたしよりよく心得ていると思うが、戦争裁判なんてみんな猿芝居さ。」 「軍人たちを憎みすぎたために、彼らをあまり激しく攻撃したために、そして彼らのことを考えすぎたために、連中とまったく同じ人間になってしまったことなんだ。これほどの自己犠牲に値する理想なんて、この世にないと思うんだがね。」 架空の人間の見せかけの不幸に流す涙などあるものか、自分たちの苦労だけでたくさんだ。
- 菜穂@mblaq_08252025年9月14日読んでる本のある暮らし積読家読書会すみれ福岡市東図書館の輪読会にて P296~P327 長く続いた戦争が終結し、ブエンディア家第4世代を中心に物語が進んでゆきます。 ウルスラ母さんは既に100歳を超えているというのに相変わらず逞しい。 一方息子のアウレリャノ大佐は静かに余生を過ごしたいご様子。 そして第4世代の2人によって益々賑やかしくなっていくブエンディア家。 賑やかしいというよりカオス。アウレリャノ・セグンドの愛人のお陰??で家畜はどんどん増え、自由奔放に振る舞う小町娘レメディオス、船を買い旅から帰ってきたホセ・アルカディオ・セグンドは美しいご婦人たちを連れ立ち、お祭り騒ぎのマコンドにテロリストが襲いかかり、そして再びアウレリャノ・セグンド、今度はテロリストに連れてこられた女性を嫁にもらい。 でも、このカオスさは序章に過ぎなかったと後に気付くことになります。 P327~P363 ここからはひとり読み すっかり衰えたウルスラ母さんの代わりにブエンディア家を仕切り出したのはアウレリャノ・セグンドの嫁フェルナンダ。 これまでのブエンディア家の常識が一変してしたいます。 そんな中方々に散らばっていたアウレリャノ大佐の息子たちがマコンドへ。 ここからがもう本当にカオス。 小町娘レメディオスの魅力は死を引き寄せ、バナナ🍌の引き寄せられたよそ者たちでマコンドはどんどん様変わりしていき…… なんかもうハチャメチャ過ぎて続きが気になり一気に読んでしまいました。 浅い感想として、ブエンディア家を見ていると人類もこのように子孫を少しずつ増やし、文明を発達させていたのだろうなと思いました。
- t@tao2025年9月14日あり得ない出来事が次々に起こるけど、なぜかある訳ないじゃん!とはならずにすんなり受け入れて読み進められる。いつの間にかおばあちゃんが70〜80年前のことをさも昨日のことかのように話すのを聞いてる時と同じような不思議な感覚になって読んでた。
- nami@sun_jbm2025年9月7日読み終わったすごく単調で読了に時間がかかった。さすが100年以上続く物語。まったりゆっくり、初めて読むラテン・アメリカ文学に浸れたと思う。登場人物たちは個性的で嫌いになれない人ばかり。大勢の人間が登場するものの、一族は同じような名前と歴史を繰り返す。それが面白おかしく、ヘンテコでもある。解説で筒井康隆さんが「読め」って言っていたので『族長の秋』も読んでみたい。
- ひよこまめ@poischiche2025年8月23日読み終わった一族の100年の歴史。荒唐無稽なことが手を変え品を変えおこるけど、途中からなんとなく受け入れながら読み進められるようになる。だんだん癖になる。あり得ない出来事の中に、人間の本質をつく鋭い描写があったりして、ちょっと考え込んでしまう。濃密なジャングルの湿気を感じる本だった。
- 素潜り旬@smog_lee_shun2025年8月21日読み終わった栗の木に括りつけられた父親のイメージは俺を一生離さないだろうし、自分の子どもたちのことを考えるとき、この一族を思いださずにはいられないだろう。そういう詩をいま書いている。
- 白湯@katie_sayu2025年8月15日買った「文庫化したら単行本は絶版になる。 文庫が売れなかったら、両方絶版となる。 作品が手に入らなくなる。読者に届かなくなる。それは絶対に避けたい。」 元新潮社編集者の塙陽子さん。 新潮社という出版社ゆえ、尚更という気がする。
- のん@norie1010saran2025年8月12日約1ヶ月かかったけど読了。 おとぎ話のようだけど、とある一家の歴史の話。 こういうのをマジックレアリズムって言うらしい。 最初の方はブレンディア家とマコンドのわちゃわちゃ発展していく過程が可愛らしい昔話みたいやったのに、途中から政治っぽいものが出現し、正義を掲げて戦争っぽいものが起き、産業革命的な流れがマコンドに流れてきて、資本主義の象徴っぽいでっかいバナナ会社が立ち、バナナ会社が労組と対立して労組含む一般市民が軍隊に弾圧され、自然災害が起き、人が去り、街が廃れる。 100年の間で怒涛の時代変化が起きて、ブレンディア家がその波にしっかりと溺れていく様が描かれている。ブレンディア一家の家に定点カメラを置いて観察してるようにら感じた。 ウルスラ母ちゃんチャキチャキ元気な人やったのに、当たり前にボケてきて亡くなる。人が亡くなるのは当たり前だけど、定点カメラで100年以上も撮り続けると情のわいた人達とはいえちゃんと天国に召される。会ったことのある遠い親戚が亡くなるような寂しさがあった。 亡くなる瞬間が「悲しい」「え!サクッと召された!」「っぽい召され方、いや、召し方やな」と個性的なのが印象的だった。 最後は「えーーー!急に怖いかも!ポーやん!」となった。 何年後かにまた読みたい!
- manjyu@manjukichi2025年8月10日買った読み終わった読書日記池澤夏樹さんのガイドを先に用意できてたらもっと読みやすかったと後悔(検索かけるとプリントアウトできるものがすぐ出てきた)。 よくあるエンタメ的な展開とか、起承転結とかを期待して読むと挫折するだろうな…淡々と奇想天外な事柄が起こりつつ世代交代していく物語…かと思えば、交代なんかしてなかった、とかで。 このアウレリャノは、アルカディオは、そしてレメディオスは誰の子だっけ?と頁を戻りつつ、ゆっくり読み進め、ラストで「はぁ?!」と裏切られた気持ちにもなるけれど、改めて予言や一家のことを振り返りながら最後のアウレリャノの人生と、今まさに羊皮紙を読み耽っている姿を思うと、どっしりとブエンディア一族の存在を感じる…ような…。 最初のレメディオスが元気なままだったら、一家はもっと幸せだったのかなぁ。一族の子じゃないからはじかれたのだろうか…だろうか… 一人一人の人生を思うと、ほんと愛嬌あって、救ってあげたくなる人たちばかりで… 読んでる時はそこまで思ってなかったのだけれど、反芻すると色々浮かび上がってくる。 もう一回読むと違うんだろうな、と思いつつ、またあの世界に長らく浸かるのか、と思うとこれまた勇気のある話…どうしようか… 本当にネトフリで映像化するのかなぁ。 やるならちゃんとお金と時間をかけていただきたい。 素養のない私にもそう思わせてくれる作品ではあるということ。 族長の秋…読むべきか…。
- 菜穂@mblaq_08252025年7月6日読んでる本のある暮らし積読家輪読会にて 第5回はP243〜P296を読了。 序盤はアウレリャノ・ホセの悲劇や、アマランタの心の閉ざし方が印象的でした。 「自分は幸せになってはいけない」とでも言うような彼女の姿に、もどかしさが募ります。 アウレリャノ大佐は戦争の果てにかつての優しさを失い、ついに自ら命を絶とうとしますが……この人、本当に悪運が強い。まだ生きてる。 気づけば数十年が過ぎ、彼は少なくとも70歳近く、ウルスラ母さんは90歳以上? それでも彼女は変わらず逞しく、 「まあ見ておいで。よそでは見られないくらい、この変人ぞろいの屋敷を、立派な、誰でも気楽に訪ねてこれる家にしてみせるから」と宣言。 なんと頼もしい。ウルスラ母さん、やっぱり推せる。 P285〜P296(ここからは一人読み) 後半は、双子(アウレリャノ・セグンド&ホセ・アルカディオ・セグンド)の成長譚へ。 名前の混乱にようやく気づくウルスラ母さんに「遅いよー!」とツッコミたくなりました。 物語はちょうど折り返し地点。これからの展開がますます楽しみです。
- Kawauso@Otter2025年6月27日買った読み始めた一家のお父さんが、そんなもん買ってどうすんの?みたいなものをジプシーから買っちゃってるところから始まった そこにお金使う?!みたいなことがとにかく多過ぎる人らしい
- No.310@__310__2025年6月22日読み終わった知らん街の酒場で居合わせた人の家族の話をいや誰が誰だよと思いながらフンフンと聞いていたらいつの間にか奇天烈な旅路に巻き込まれていた、みたいな感覚で面白かった 序盤は「これ面白いけど読みきれるのか…?」と不安になっていたが、死に様選手権の様相を呈してきたあたりから猛烈に面白くなってきて一気に駆け抜けてしまった 「早くも十七歳のころにのような物語を書くことを思いついたガルシア=マルケスだが、」 ↑解説にこんな一文が載っていてひっくり返った、バケモンすぎます
- デルタアクセル@qwertsk2025年6月16日読み終わったある村の族長から綿々と続く百年の子孫達の話。一族に起こることを順を追って読んでいくと自分もマコンドに住んでいるように、ともすればあの家に住んでいる幽霊の一人のように錯覚する。マジック・レアリズムという技法に初めて触れまた一つ賢くなってしまったな、ガルシア=マルケス、これを構想していたのが17歳と書いてあってひっくり返るわ
- 菜穂@mblaq_08252025年6月15日読んでる本のある暮らし積読家輪読会輪読会にて P191~P214 戦闘は終わったが、敵の手に落ちてしまったブエンディア家の次男アウレリャノ・ブエンディア大佐。どうなることかとハラハラしましたが、間一髪のところで長男ホセ・アルカディオが登場し、渋々銃殺隊となっていた大尉たちと逃亡成功。 そして数々の試練を乗越えて再びマコンドへ戻ってきたアウレリャノ・ブエンディア大佐。 ブエンディア家は故人三代目アルカディオとサンタ・ソフィア・デ・ラ・ピエダとの間に生まれた3人の子供たちも増え大賑わいです。 次男アウレリャノも戻ってきて少しは平穏になるかと思ったところで事件です。 二代目である長男アルカディオが謎の死。その後妻のレベーカは家に閉じこもってしまい町の人々からはそのうち忘れ去られてしまいます。 ウルスラ母さんは相変わらず凄くて、うっかり毒を飲んでしまった次男アウレリャノ大佐を救いました。それにしてもアウレリャノ大佐はうっかりすぎ。 この辺から1人読み。P214~P242 復活したアウレリャノ大佐は、信頼のおけるヘルリネド・マルケス大佐にマコンドを任せ、再び町を去りました。 そんなマルケス大佐がアマランタへ想いを寄せており良い仲になったところで求婚するのですが、やっぱり断るんですよ。 アマランタの気持ちがさっぱり分かりません私。 そんな折、アウレリャノ大佐からの手紙に父の死を予告するようなことが書かれていました。 ずっと木に繋がれていた父はいつの間にか巨体になっており、慌てて寝室に移動させるも遂に亡くなってしまいます。 ブエンディア家の家長でもあり、マコンドという町を築いた男が……。一体どのくらいの期間木に繋がれていたのか。その間に自分が殺したアギラルの霊と話し合いながら。 更に一人前の男に育った三代目アウレリャノ・ホセは育ててくれた叔母アマランタと怪しい関係となっていくのですが、正気を取り戻したアマランタにキッパリ拒まれ、父アウレリャノ大佐と、マルケス大佐と共に町を去るのでした。 結局戦闘はなかなか終わりません。 ブエンディア家のゴタゴタもなかなかおさまりません。 アウレリャノ大佐の子供と名乗るもの達もたくさん現れます。どれも本当の子供たち。カオスです。 そんな中ウルスラ母さんはやっぱり逞しい。 ”年を取り、喪がつづき、心配ごとが重なっているにもかかわらず、少しも老いぼれなかった”(本文より) ”「わたしがいきてるうちは」「この変人ぞろいの屋敷にもお金だけは不足しないよ」”(本文より) さすがウルスラ母さん。 色んなことが起こりすぎて読んでる私は混乱するばかりですが、ウルスラ母さんの言葉でなんとなく一安心。 ただ……叔母と結婚してもいいという事実を知り再びアマランタの元に戻ってきた三代目アウレリャノが……あぁ……というところで続きは次回へ。
- 明るい子@akaruiko2025年5月17日読みたい病院の待ち時間がほぼなくて(奇跡的。荒天のせい?)結局読めなかった(笑) 傘を差しても役に立たない大雨の中だったのでびしょ濡れ(本は無事)、くたびれ果てて夜まで寝てしまいましたので、読めませんでしたッ!明日こそ続きをぉ〜!
- 明るい子@akaruiko2025年5月13日読んでる376ページまで読んだ。このところ就寝前に少しずつ読み進めてる。こんなおかしな話(褒め言葉)を読むから悪夢を見るのだろうか……いえ、関係ないな。私の見る夢はともかく物語はとても面白いです。
- 菜穂@mblaq_08252025年5月11日読んでる本のある暮らし積読家輪読会@ 福岡市東図書館輪読会にて P129~P157まで。 アウレリャノとピラル・テルネラのこの誕生、ブエンディア家に優しい明かりを灯したアウレリャノの新妻レメディオスの死、長男ホセ・アルカディオの突然の帰宅、やさぐれた長男ホセ・アルカディオに一目惚れしたレベーカ、レベーカに裏切られ失意のピエトロ・クレスピ、アマランタの執拗なレベーカへの恨み、アマランタに惹かれていくピエトロ・クレスピ、自由党と保守党の争いに巻き込まれゆくアウレリャノ みなさんと輪読したのは15ページくらいでしたが、その間急激に変動していくマコンドとブエンディア家。ちなみにホセ・アルカディオ・ブエンディア父さんはその間相変わらず栗の木に繋がれたまま。 アマランタからしたらレベーカとピエトロ・クレスピの結婚がなくなり、願ったり叶ったりではないかと思うのですが……それでもレベーカへの恨みが消えないところが闇深く感じます。養子のレベーカの存在がアマランタの承認欲求を高め、歪めてしまうのでしょう。 そして、ウルスラ母さんの複雑な心境も気になるところ。世間体もありアマランタに求婚するピエトロ・クレスピに対して諸手を挙げて賛成しにくい気持ちもあるのだろうけど、アマランタへ求婚するのはレベーカへの未練や、見返しのような動機では?という疑いがあるように私は感じました。 P157~P190 ここからは一人読み アウレリャノ戦争へ出動し大佐になる、マコンドを任されたホセ・アルカディオとピラル・テルネラの子アルカディオは傍若無人の支配者となる、それを何とか阻止しマコンドの新たな支配者となったウルスラ母さん、あんなに恋焦がれていたピエトロ・クレスピの求婚を一刀両断して断るアマランタ、そして死を選んだピエトロ・クレスピ、軍事裁判にかけられ処刑されたアルカディオ マコンドにも戦争の影が忍び寄り騒然とする中、ブエンディア家も不穏な闇に包まれて。一体何人死ぬんだよ。 私はアマランタの気持ちが全くわからない。愛した人を死に追いやってしまうほど拒むなんて。というかきっとピエトロ・クレスピに対しての想いは愛ではなく、レベーカへの恨みが先だったようにも思えます。複雑。 百年の孤独という物語は、文学に未熟な私にはなかなか難解です。ただ、いろんな解釈を許してくれる懐の広さも感じます。そして刺激的。 一度読んで分からなかったら何度でも読み返してみたいらいいし、何度読んでも楽しめるのがこの物語の特徴でもあるように思います。そして、みんなと一緒に読んで感想や疑問を出し合って深めていけたならばさらに楽しめる。
- 明るい子@akaruiko2025年5月4日読んでる最初から読み直して再読部分を突破、現在162ページ目に到達したところ。なんなんだろう、この本は。登場人物名が似ている点だけ難儀するけど、ページを捲る手が止まらないよ。まだ全体の4分の1というところかな。
- USA@usastreet2025年5月4日読み終わった放送大学足掛け4ヶ月掛かったけど大変面白かった。 愛の欠如としての孤独という解説があったが、むしろわたしは他者と共有できない孤独という意味で、この一族の抱える悲劇的な運命が、西洋古典の王道に位置する作品でもあるように感じた。 愛と孤独は対立する同じものという発想、個別の反復をすべて無に帰してしまう運命という反復の中に、新たな誕生があるというモチーフ。 (25/5/3) 放送大学教材図書 世代を通じて継承される名前や出来事。小さな反復と大きな反復が歴史をつくり破壊していくようだ。(25/3/6)
- 花和茶@la_str72025年5月3日読み終わった初読。 これがマジックリアリズム……。状況説明がひたすらにゴチック的につらつら続き、ちょっと苦しくなってきたかも、という頃に、409ページのような表現の美しさで殴られる。何なんだこれは。好きだ。 『族長の秋』も読もう。三宅瑠人さんの装丁画も素敵。
- 羽菜@hanai_books2025年5月1日読み終わった先日、久しぶりの再読を終えて。こんな本だっけ??とびっくりが止まらないほどで、初読のとき、8年ほど前の院生時代の私はいったい何を読んでいたんだろう… 歴史に残る名作だという評価は変わらず。愛を求めて彷徨う人々の心が今回は印象に残った。 ネトフリドラマも最高で、シーズン2公開が待ちきれない…!
- 米谷隆佑@yoneryu_2025年4月30日読み終わった『百年の孤独』を読み終えた――! およそ1ヶ月、夢中で読み進めた。読後の感想は、まるで強風に巻き上げられた孤独が脳天の頂点まで吹き上がり、愛と虚無の慟哭が胸の奥深くで鳴り響くようだった。終盤の怒涛の展開には、ただただ圧倒された。 (本当に終わってしまうんだ。終わってしまう……。もったいないと思いながらも、止まらず一気に読み進めてしまった。終わってしまう……。脳内には崩壊の風が吹き荒れ、主人公の姿、家、町の情景が嵐のように渦巻いて――ななな、なんだこのイメージ!?) ガルシア=マルケスの語りによって開かれた、あの無限に広がる空想世界が、バタンと音を立てて閉じられた。まるで絵本を取り上げられた子どものように、ぼくは駄々をこねたくなる。どうして終わってしまったんだ!と。 ぼくは暗闇へ突き放された。けど目を閉じても、マコンドのブエンディア家の夏の日照りがまざまざと浮かんでくる。興奮が冷めやらない。 この、清々しいほどの絶望感、果たして、うまく伝わるだろうか。
- とり@piyopiyo2025年4月17日またいつか人物リストまでつくって頑張る気概はあったけれど10分読んだら10分寝てるくらい話が進まなかった!一旦諦めます!いつかまた出会うことがあったらよろしくね…という気持ち
- ari@leaf_beetle2025年4月13日読んでるNetflixのドラマと並行しながら読んでたら、 原作の2/3もいかないくらいでシーズン1が終了。 このまま読み続けるか、シーズン2がくるのを待つか…
- 菜穂@mblaq_08252025年4月13日読んでる本のある暮らし積読家輪読会@ 図書館輪読会にて 今回はP63~P83までを皆さまと輪読し、P83~P127までを1人読みしました。 相変わらず登場人物は多いし、場面がパッと変わったりしてちょこちょこ混乱はするもののやっと少し作風に慣れてきたようで、前回よりも楽しむことができました。 次男坊アウレリャノが 「誰かがここへくるよ」 と予言めいたことを口にしてからがとにかくスピーディ。 まず遠い親戚である少女レベーカがやって来て、マコンドに謎の疫病が蔓延し、そしてまさかの彼が!!←ここ胸熱ポイント ここからは1人読み。 時事ニュースや人から言伝されたことなどを歌にし届けてくれる200歳近い老人が現れたり、アウレリャノが性に目覚めたりまた女によって男になった挙句に恋に目覚めるのだけれど、それがまたなかなかへん……(´・×・`) どうでもいいけど一族を語る上で絶対的に性に関することは必要なんだなぁ。まあ、子孫繁栄させるためには必要不可欠なことだけれども。しかし時には子孫繁栄に関係ない性も語られるのだけれども。 さらに姉妹同様に育ち成長したレベーカとアタランタの恋のお話も出てきます。こちらはこれから不穏なことが起きそうな伏線が張られててザワザワしました。 胸熱だった彼の登場もほんのつかの間…… またこの一族に子孫も増えるよ…… ホセ・アルカディオ・ブエンディア父さんいよいよ気が触れたのか!? 約60ページでどんだけ色んなことが起きるんだよというのが一番の感想です。 お陰で先が気になる気になる。次回が楽しみです
- cacaorite@cacaorite2025年4月6日読み終わった@ カフェはじめましてと思ったら、ページを開いた瞬間、ずいぶん昔に読んだことを思い出す 最初の一行で記憶って甦るものなのか 内容がもうすっかり抜けているので再読中
- エマ子@emma-05082025年3月31日読み終わったお風呂で読み終わった。 ちょっと気を抜くと「え?何の話??」となるので、本と一対一になれるお風呂で集中して読んだ。 基本的にマコンドという街から動かないので舞台劇を見てるような気分だった。 あとブエンディア一族多すぎて誰が誰の子供かとかわからなくなるけど、まあいいかと思って突き進むのも大事。
- ✟@x_toyanya_x2025年3月29日読み終わった歴史書とファンタジー、どちらの印象も受ける一冊。滔々と語られる現象と、その幻想のコントラストが面白い。ラストが衝撃と言われて読破ししましたが、たしかに驚きのエンディングでした。
- ハム@unia2025年3月29日読み終わった何も起きない話が好きな自分としては出来事が起きすぎカオスな展開はなかなかしんどい。 「センスの哲学」を読んでいなかったら途中で読むのをやめてしまっていたかもしれないけど、「センスの哲学」を通して見たとき自分なりの楽しみ方が見出せた気がした。 ただ、いざ読み終えてみるとまた最初から読んでみようかなとか思ってる自分がいて不思議。 正直なところ面白かったかと問われれば面白くなかったと答えるけど、それでも再読したくなる感覚がある、クセになる不思議な魅力がある作品。 良くも悪くも印象的だったということになるのだろうと思う。 とりあえず「百年の孤独」のドラマ版も見てみようかな。
- 時雨崎@rainstormbook992025年3月27日読み終わった長かった!文章は遊び心のあるマジックリアリズムの手法で読んでて楽しくはあるけど話があっちこっちに飛んだり非現実的なことが突然起こったり、何よりブエンディーア家で同じ名前多すぎ誰が誰だか 家系図見ないと分からない 再読したらもっと楽しめそうなので積読しなおし。
- リョウテンテン@ryotenten2025年3月24日かつて読んだ2月に読んだ本。 南米の架空の町マコンドを開拓したアルカディオ一家の、100年に亘る年代記。『マジック・レアリズム』という超常現象が遍在する不思議な世界観で語られる。文章の密度が高く1ページが濃厚、そして長い。久しぶりに海外文学を読んだが、歯ごたえのある読書になった。真面目かつユーモラスな世界に慣れてくると面白さが分かってくるタイプの物語。なんで子にも孫にも兄弟にも同じ名前つけるの。
- butter cup🌿@lo3o-v-peony2025年3月22日かつて読んだ2024年ベストの内の一冊。 昨年のブームに乗っ取りおっかなびっくり読んでみたけど、めちゃくちゃ面白かった! カリブ海周辺の雰囲気、魔法と街の発展、そんなわけないだろ!というツッコミ所満載の展開、植物の香り、コーヒーと小魚の金細工、好きなものがいっぱいだった。 推しはヘリネルド・マルケス大佐です🫶🏻
- 藤松@seu_ng162025年3月19日諦めた1週間と少しかけて100ページしか読めんかった... なんやろう、ほんまに読みにくい 同じ文章を3回読んでやっと頭に入ってくる感じ これスラスラ読める人すごいと思う 今まで途中で挫折することなんてほとんどなかったから悔しいけど、積読がいっぱいあるからそっちを読んでいこうと思う
- まんぼう@manbou_salsa2025年3月17日買った読み始めた読み終わったやっと買った 読み始めた、海外の人自分の名前子孫につけ過ぎ 読了、リアルと妄想の入り混じりがすごくて、???となりながら読んだけど、それが評価されたブンガクなのね 筒井康隆さんの文章が1番わかりやすかった
- おおくまねこ@okumanomemo2025年3月17日かつて読んだ発売当時、なんかよくわからんけどバカ売れしてると聞いて波に乗った。三刷の金スピン。普段読まないジャンルだけど不思議と無事最後まで読めた。が、なんでバカ売れしてたのか結局よくわからん。
- 菜穂@mblaq_08252025年3月9日読んでる本のある暮らし積読家輪読会@ 図書館輪読会にて P9~P30まで輪読し、P30~P62まで1人読み アウレリャノ・ブエンディア大佐の回想から物語はスタートしました。 父親であるホセ・アルカディオ・ブエンディアにお供をして初めて氷というものを見たと。 そこから場面は当時のマコンドへと移ります。 小さな村に毎月新しい不思議な品物を持ってやってくるジプシーのメルギアデスからホセ・アルカディオ・ブエンディアは妻のウルスラが止めるのも聞かず度々品物を買い、夢を抱きながら実験し発明、創意することに夢中になっていました。 その姿はまるでギャンブラーのようでもありましたが、決して無駄なことばかりというわけでもなかったようです。 そんなホセ・アルカディオ・ブエンディアを見ている妻や周りの人たちは村の若き族長として立派だった彼とは全く変わり果ててしまい気が触れたのではないかと心配しています。 始めは家族のためにしているという正義があったホセ・アルカディオ・ブエンディアでしたが、発明や創意に夢中になり最初持っていた正義は消え、身なりすら構わなくなってしまいます。 そしてまた新たな発見を求めて旅に出るのですが、そこで自分が井の中の蛙だったことに気が付き気力が尽きてしまいました。 ここに居てはだめだ、違う土地へ移り住もうと妻のウルスラを説得するも断固として拒否され、改めて自分の状況を見て自分が全く周りを見ていなかったことに気づくのでした。 ここから1人読み ホセ・アルカディオ・ブエンディア父さん氷🧊と出会い覚醒!?します。 そしてウルスラ母さんとブエンディア父さんの馴れ初めや祖先のことが語られる中でブエンディア父さんにそんな過去が!!と驚愕し、マコンドという村ができた経緯もわかりました。 さらに長男ホセ・アルカディオが母もびっくりするほどのモノを持つほどに成長し性に目覚め、村を出て行っちゃいました。長男を探して母も数ヶ月行方不明になっていましたが、文明の利器を引き連れて戻ってきたというところで今回は終わり。 正直きちんと物語を把握できている自信がありませんが、物語が動き出す予感がするので次回が楽しみ。
- インテルメッツォとカプリチオ@kaoriiiyama12032025年3月7日半年も前に買って挫折したのをようやく読了(雰囲気や流れを掴めると一気にいけました)。私には初・南米文学。とてつもないスケールで描かれた、開拓者ブエンディア一族の100年、生と死のお話。
- 碧の書架@Vimy2025年3月7日読み終わった私的「読んでたらかっこいい本」だったので挑戦。 神話とか民話みたいな、土の香りや湿度を感じる文章でした。家系図や人名は分からなくなってもあまり影響ない気がするw 某キャラが竹取物語みたいに天に帰って行くシーンが最も印象的でした。そういう寓話が世界中にあるのかしら…とか。 訳が昔のままなので、今では見ない表現を久しぶりに見たのも新鮮でした。 面白い…かどうかは、私には分かりませんでしたが、100ページくらいから引きずり込まれるように一気に読めたので、魔術的ではありましたw
- 虫の息太郎@pampapam_13322025年3月7日かつて読んだ読んでなかったけど有名だから読んだよ本。文庫が出る前に単行本で買ったから財布へのダメージがデカかった。 「これを読まないと〜」みたいに脅されてても別に読まないでいいですよ、インフルエンザの時に見る夢枠なので。 全編下ネタがきついし謎展開がめちゃくちゃ多い、けど推しの女性(最初の妻だっけ?)がちゃんと大往生したのでそこだけは好き。真面目な人と女性が報われる話が好きだな〜と再確認したけど今の時代にあってないような気も。発表当時はすごかったんすね、知らんけど
- つのとしっぽ@horn_and_tail2025年3月6日かつて読んだある一族の栄枯盛衰を描いた物語。中盤から面白くなってくるが、そこまで行く前に挫折する人が多そう。内容の良し悪しというより、“100年も前に書かれた物語を読む”という読書体験として満たされるものがあった。右手に持つ紙に厚みが増していくことの恍惚というか…。ぜひ一度読むことをおすすめします。
- 夏しい子@natusiiko2025年3月6日かつて読んだ純文学を読み慣れているからか、難しさや話の展開に置いて行かれることはなかった。 そして面白かった。引きつけるね。 ずっとウルスラが悪の根源だと思って読んできた。アマランタがレベーカの結婚を阻もうとしたのだってウルスラの配慮が足りなかったからだと思うし。けれど終わりがけになってきたら、ウルスラがいたからこそ百年も続けたのだと思えてきた。 考えてみたら可哀想だよね、父親からもらった金を使われ、息子はマコンドを出ていって、それを追いかけて何日も大変だったし 歳をとってからは、曾孫たちとかにおもちゃにされるし。
- book & wine 方方@houbou_enzan2025年3月5日読み終わった文庫化が話題よねーと買ったけど、当然のように積ん読へ。むかし読んだけど、30ページくらいでそっ閉じしたんだもの…。でも、お客さまから「これ読みました?めちゃくちゃ面白いですよ!一気読みできる!」と聞いて、ふーんと読み始めたら本当だった。すげーや。筒井康隆の解説もよいのである。
- よもやまぴよん@yomtamm2025年3月5日まだ読んでるreadsの使いかたわからないけどとりあえず投稿してみるよ。百年の孤独、2度目の挑戦。まだ読んでいる。あと半分ちょいあるのに、他の本が読みたくなって、停戦中。この本は急展開だらけで読むと体力を削られていく気がする。。
- Mai@maih1072025年1月31日買った読み終わった@ 自宅流行った時に読んでみた。当時全然売ってなかったのを、なぜか旅行先の大阪で探し求めた記憶、、読み終わるのにすごく時間がかかった。現実が舞台かも思いきや違っていて、突然の展開に戸惑ったり。 誰も気にしない歴史。
- ヨル@yoru_no_hon2024年12月8日2024年ベスト本「2024年一番印象に残っている本は?」と言われたら、まちがいなくこの本をあげるだろう。これほどまでに奇想天外でややこしくすべて笑いに富んでいて、時には儚く悲しげで、そして美しくもあった......ブエンディア一族の物語。産まれてはやがて死んでいく、その一族の勢いにおののかされながらも、ひとり、またひとりと死んでいき、最後のひとりになるころには、村人は誰ひとりこの一族のことを知るものはいなくなってしまう。「終わり良ければすべて良し」なんていうけど、この一族終わりは......一言では言い表せないほどその死がさまざまで、その者の生き様を表しているかのようでもありながら、とても幻想的でもある。わたしはホセ・アルカディオ・セグランドがすきだったなあ。(双子の弟のほうがキャラ濃すぎて印象薄いけど!)ほんと衝撃的だった...すさまじかったなあ......これは読んだ者にしかわからないであろう......。だからまだ躊躇している方、ぜひ本屋さんへ走ってください(笑) 合わせて友田とんさんの『『百年の孤独』を代わりに読む』と合わせて読むことをおすすめします!!
- クッミ@qumi_chan2024年11月22日読み終わった面白かったー! ディズニーの「ミラベル」てこれが元ネタなんだ…て思った。 お嫁にきた女の人たちが旦那がいなくなってもずっと家のお世話をしてる描写がなんか良かった。 グレートマザーウルスラは勿論なんだけど、サンタ・ソフィア・デ・ラ・ピエダがえらいなと思った。全然目立たないんだけど。 男性作家さんだけど家族にそういう女性が周りにいたのかな。 逆にフェルナンダはあんま好きになれなかったお嫁さん。 ちょうど読んでる時の朝ドラが「虎に翼」で、そのちょい前の「カムカムエブリバディ」も見てたから婚家に入った女性がやがて婚家の骨子を支える女性になってく過程とか、逆にそうならない過程が描かれてるし「家制度」みたいなもの?日本とかこのコロンビアでも家父長制みたいだけどでも男がいなくなったら女しかいないし長生きだから…こうなる?て思いながら読んだ。 あとはマジックリアリズム。初めてだった。 絨毯が何の説明もなく空飛んでて「何!?」て思った。 そういう世界なんだなぁ〜。
- 徒然@La_Souffrance1900年1月1日読み終わった淡々と出来事が並べられてるだけなのになぜこんなにも面白いのか…… 「人間は、死すべきときに死なず、ただ、その時機が来たら死ぬんだとね」というセリフが出てきたとき、寺山修司の本に出てきたのはここか!!となり嬉しかった。進研ゼミ現象だった。 他にも、この表現…!好き…!となる文章が度々あり、好きすぎて苦しい気持ちにさえなった。もはや文章への恋。さわやかとは言い難い文章構成も相まって、余計にたまらない気持ちになった。 "つらく悲しい思い出が純化され、拡大され、永遠の命を与えられていたからだ。" "魚がドアから奥へはいり込んであちこちの部屋を泳ぎまわり、窓から外へ抜けられるくらい、空気は水をふくんでいた。" 湿気がすごいときに、魚泳げそうっていう比喩言ってみたい。 同じ名前が出てきたり、遠回しな書き方で読みづらさはあるものの、一文一文が重厚で、物語の世界を反映している。 ラストの種明かし(?)が効いて、あぁ!!そういうことか!となり満足。 『族長の秋』よりグロくない。