
くらぱ
@reads_MS
2026年9月20日
死にたくなったら電話して
李龍徳
読み終わった
友達から借りた。
絶対嫌な気持ちになるから、読まない方がいいわとずっと思いながら、それなのに惹き込まれてしまう物語だった。物語というか、言葉の羅列、腐った世の中や自分に対する不平不満。
十三は元カノの地元で、神戸あたりは自分の地元で嫌に現実味がある。最悪だ。
こういう厭世主義的なところは自分にもあるけれど、そういうイヤな部分が無いやつが自分の周りにめちゃくちゃいて、そういう人といるとニヒリズムを携えて斜に構えてる自分って本当にアホらしく思える。
皮肉なことに、そういう明るい人間は良い家系に生まれて、現役合格した旧帝大にてキャンパスライフを謳歌していたりする。
まあ多分初美が普通に京大を卒業して(地元でチヤホヤされるくらいの美人だからと夜職なんかに憧れずに)、徳山は(無意味な学歴コンプを拗らせずに)一浪で産近甲龍あたりの大学に行けばよかったのになと思う。
悪いのはあんたの頭で、曇っているのは世の中でなくあんたのレンズだよ、と思うのはもう自分が若くないからだろうな。
ロマン主義に憧れて構造的に世の中を理解する知性も胆力もない人間は、だいたい自死を美化して終わる。
泥水みたいなもんだと思う。そういうものばかり飲んでいると、血がドロドロになっていく。社会の鬱陶しさを謳った曲ばかり聴くのも、人類の不幸を嘆く文章ばかり読むのも……。
『アホがアホのくせにいろいろ考えても余計にアホな結果になるだけや。アホはアホなりにアホとして、アホなまんまに生きて死ねばええねん。
しょうもないこと考えんなアホ。』
