
古屋 いつか
@ameyuki
2026年9月20日
さようならアルルカン/白い少女たち 氷室冴子初期作品集
氷室冴子,
青依青
読み終わった
借りてきた
中学時代以来の再読。
思い出以上に、孤独と理解と孤高の物語でした。
掲載当時、編集部がびっくりするほどのファンレターが寄せられたのもわかります。「これは私の物語だ」と感じた少女たちがきっとたくさんいたでしょう。
小学生がこんなこと考えるかって? 考えますよ! 中学生がこんなふうに内省的になるかって? なりますよ!!!
小説ジュニアの編集部がこの作品と作者を見出してくれる目の持ち主で本当に良かった。
すっかり大人になってしまった私は、
瑞々しくて硬質な文体に漂う潔癖さに、
ちょっと心の中で、「子供なんて嫌いよ、傷つくことだけ一人前で」(「はみだしっ子」)のセリフがリフレインしたりしなかったりするけれど。
だからこそ、その傷つきやすさを大人の語彙で物語というかたちに調えて示されることで、それらは青春という普遍の意味と価値を持つのかなあと思いました。
なお、文庫初収録の表題以外の4作は、どれも今読むとめちゃくちゃ「クララ白書」「アグネス白書」「雑居時代」「少女小説家は死なない!」「恋する女たち」の作者さんだなあ!感いっぱいで、面白かったです。

