お麩 "ピンクとグレー" 2024年5月22日

ピンクとグレー
ピンクとグレー
加藤シゲアキ
2024-5-22 【ピンクとグレー】 ⁡ ⁡ アーティストの本棚を紹介するラジオのインスタでチラッと写った加藤シゲアキ氏の本を見て、そういえば彼の書いたもの読んだことなかったな、と思って本屋に出向いた。 ⁡ ピンクとグレーは小学校で一緒になった男の子ふたりの物語。ふたりが高校生になったとき、雑誌の読者モデルにスカウトされて芸能界に入る。遊び心から片方はスターダムに伸し上がり、もう片方はくすぶったまま。疎遠になったまま時が流れて同窓会を機に再会。久しぶりに懐かしい時間を過ごした翌日、スターの彼は命を絶ってしまう。 ⁡ この物語は取り残されちゃった男の子の視点で描かれているんだけど、スターの彼の最後の描写を境に巻末までのエネルギー量が加藤氏の狂気を感じるくらい凄かったし、彼の死以前に描かれている羨望や嫉妬、進捗しない憤りに体温を感じる ─ やるしかない、やらないなんてないから ─ 私たちの目に見えているのは吸収されなかった色で、弾かれた色が目に映っている。自分自身が嫌った色にしか他人の目には映らない。いなくなったメダカは、嫌いな色が映る自分の姿を見られたくなくて、全ての色を吸収することにしたの。 やる以外ないって言葉は勇気を授かるも追い詰められるのも紙一重だし、自分が嫌った色が反射しているにしても他人の目が何色として認識するかはやっぱり未知なんだよなぁと改めて思うなど、おもしろかったよ。 #ピンクとグレー #加藤シゲアキ #角川文庫
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