
つたゐ
@tutai_k
2025年4月8日

サメのイェニー
よこのなな,
シャルロッテ・ラメル,
リーサ・ルンドマルク
買った
読み終わった
本を読むのが大好きなイェニーは、「わたしはサメなんだ」と思っている。サメというのは、大きな声を出したりしない。一人で泳ぐのが大好きで、大きな声で「考えている」から。それでも先生やクラスメイトは、イェニーに「大きな声で喋りなさい」と言うし、「みんなで遊びなさい」と言う。
わたしにも覚えのある「みんなで遊びなさい」(それが子供としての正解)という圧力…というのかなあ、善意でもあったと思うんだが、、、「私は一人で絵/小説を書いていたいのに」「友達がいないわけじゃない」そういうもどかしさに、「イェニー!そうだよね…!」ってすごく思った。わたしは大きな声で喋りたくない子供ではなかったけど、私の友達はそうで。誰もがその子に「頑張って」大きな声を出すように応援していたこととかも思い出した。
子供の頃って「みんなと同じことをしなさい」「ひとりでいてはいけません(ひとりぼっちを作らないようにしよう、可哀想だから)」という圧迫感がすごく辛かった。私の頃にも、『サメのイェニー』があればよかったなあと思った。「ひとりでいること」「大きな声を出したくないこと」を大切にしていける本だった。今は37歳だが、小学生のわたしが救われた…
