
和月
@wanotsuki
2026年9月20日
深淵のテレパス
上條一輝
読み終わった
とても良質かつ好みのホラー小説。シリーズものなのが嬉しい!
まず超常現象を調査する、という姿勢が良い。あくまでオカルト全振りではなく、科学的根拠に基づく調査を前提としていて、その一方でESP能力を持つ者も登場する。他作品にはなるが、小野不由美さんの悪霊シリーズに登場するSPRに共通する部分があるので、同シリーズを好きな人には刺さると思う。
キャラクターも個性がある。晴子と越野のタッグも魅力的だが、倉元や今井達と協力して調査にあたる描写もぐんぐん読み進めたくなる面白さがある。今起こっている現象がどこに由来するものなのか、迫りくるナニカから依頼者を救うことはできるのか。晴子達が謎を追いかけていく姿にページをめくる手が止まらなくなる。
ジャパニーズホラーとして著名な作品を彷彿とさせる場面もあり、ホラー好きとしては王道の味付けが用意されている所も好き。
これこれ!と言いたくなる設定を活用しつつ、ストーリーとしてはしっかりと越野の成長を描いていたり、埋め込まれた伏線を綺麗に回収していく様は素晴らしい。しっかりと読者を怖がらせる描写といい、純粋に楽しいホラー作品だった。
次作のポルターガイストも早く読みたい!


